研究課題/領域番号 |
19H03714
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 (2021) 新潟大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
永橋 昌幸 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30743918)
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研究分担者 |
奥田 修二郎 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00512310)
阿部 学 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (10334674)
諸 和樹 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (10745566)
崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, フェロー (40162325)
三好 康雄 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50283784)
若井 俊文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
土田 純子 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (90769415)
五十嵐 道弘 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50193173)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2019年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 脂質メディエーター / スフィンゴシン-1-リン酸 / 乳癌 / 腫瘍免疫微小環境 / スフィンゴシン-1-リン酸 / 治療 / スフィンゴシン‐1-リン酸 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、腫瘍免疫の重要性が明らかとなり、「微小環境において如何に腫瘍免疫を制御し、ミクロ病変を根絶できるか」が癌の転移・再発抑制の1つの鍵と考えられる。申請者は「乳癌患者の腫瘍免疫微小環境において脂質メディエーター・スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)が重要な役割を担っている」と仮説を立て、本研究を企画した。本研究の目的は、腫瘍免疫微小環境におけるS1Pの役割を解明し、その臨床的意義を明らかにして治療応用を目指すことである。本研究では、動物実験及び患者検体の解析により腫瘍免疫微小環境における脂質分子の働きを解明し、脂質分子を標的とし腫瘍免疫微小環境を制御する新たな治療開発のための研究基盤を築く。
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研究成果の概要 |
我々は乳癌患者の腫瘍免疫微小環境において脂質メディエーター・スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)が重要な役割を担っていると仮説を立て、本研究を企画した。本研究の目的は、腫瘍免疫微小環境におけるS1Pの役割を解明し、その臨床的意義を明らかにして治療応用のための研究基盤を築くことである。動物実験ではS1Pが供給されない腫瘍微小環境では癌の発育が困難であることが示され、腫瘍微小環境におけるS1Pの重要性が示唆された。手術検体の免疫組織化学やトランスクリプトームデータのバイオインフォマティクス解析の結果、腫瘍微小環境においてS1Pは抗腫瘍免疫及び免疫逃避機構と関連していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、蛋白ではなく脂質分子であるS1Pの腫瘍免疫微小環境における働きを解析し、癌と宿主とが産生するS1Pが腫瘍形成において必須の役割を担っていることと、腫瘍免疫微小環境において、抗腫瘍免疫と免疫逃避機構とに関連していることを明らかにしたことである。社会的意義として、本研究の成果を基盤として、今後、免疫療法をはじめとした乳癌の新しい治療法開発につながり、ひいては乳癌治療成績の向上につながっていくことが期待されることである。
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