研究課題/領域番号 |
19H03731
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
藤原 俊義 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00304303)
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研究分担者 |
黒田 新士 岡山大学, 大学病院, 助教 (60633758)
吉田 龍一 岡山大学, 大学病院, 講師 (80534768)
田澤 大 岡山大学, 大学病院, 准教授 (90415513)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | 癌 / 遺伝子 / 細胞・組織 / 医療・福祉 / トランスレーショナルリサーチ / トランスレーショナル・リサーチ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、テロメラーゼ依存性アデノウイルスOBP-301(Telomelysin)に多機能がん抑制遺伝子であるp53を搭載した次世代型武装化ウイルス製剤 OBP-702(Pfifteloxin)の膵癌間質細胞による免疫抑制機構への効果を検証し、臨床試験用ロットの大量製造が進む本製剤の難治性膵癌を対象とした実用化を目指す。特に、がん関連線維芽細胞(cancer-associated fibroblast; CAF)の免疫抑制分子であるTGF-β発現調節や免疫活性化に繋がるPTENがん抑制遺伝子の膵癌細胞での発現調節に着目してin vitroおよびin vivoでの解析を進める。
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研究成果の概要 |
本研究では、OBP-301に多機能がん抑制遺伝子であるp53を搭載した次世代型武装化ウイルス製剤 OBP-702の膵癌間質細胞による免疫抑制機構への効果を検証し、免疫担当細胞浸潤の乏しいcold Tumorである膵癌に対する複合免疫療法の前臨床研究を実施した。その結果、膵癌微小環境において膵癌間質細胞(ヒト膵星細胞: hPSC)は膵癌細胞と共存することで腫瘍増殖を促進しており、OBP-702はhPSCにおいても強力なp53遺伝子発現を生じるとともに選択的なアポトーシスを誘導することで、膵癌細胞自体への抗腫瘍効果に加えて膵癌微小環境の制御を介した統合的な抗腫瘍活性を発揮した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌微小環境において、膵癌間質細胞hPSCは膵癌細胞と共存することで腫瘍増殖を促進しており、OBP-702は膵癌細胞自体への抗腫瘍効果に加えて膵癌微小環境の制御を介した統合的な抗腫瘍活性を発揮した。間質細胞を標的とすることで他の種々の細胞とのクロストークに関わる様々な分子を制御することができ、がん細胞のみを狙った既存のコンセプトとは異なる革新的な治療法の開発につながる可能性がある。
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