研究課題/領域番号 |
19H03740
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
泉谷 裕則 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90419200)
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研究分担者 |
坂上 倫久 愛媛大学, 医学系研究科, 講師(特定教員) (20709266)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 大動脈弁狭窄症 / 石灰化 / 骨芽細胞 / 弁膜症 / AS / 弁間質細胞 / 大動脈弁 / 間質細胞 / トランスレーショナルリサーチ / 心血管 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで我々は、網羅的遺伝子発現解析により石灰化大動脈弁由来の間質細胞に、特異的に高発現する遺伝子群を同定している。これらの遺伝子群は、弁間葉系幹細胞を骨芽細胞に分化させた際にも発現上昇することから、骨芽細胞への分化に必須である可能性が高い。本研究では、これらの遺伝子群を対象に、in vivoおよびin vitroでの機能解析を実施する。また、その分子機能阻害剤を探索することにより、新規大動脈弁狭窄症治療薬としてのリード化合物の導出を目指す。
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研究成果の概要 |
大動脈弁狭窄症(Aortic valve stenosis; AS)の薬物治療法は開発されておらず、その大動脈弁石灰化に至る分子機序も不明のまままである。本研究では、AS病態形成の中でも、特に未分化な弁間質細胞から骨芽細胞への分化メカニズムと組織石灰化に焦点を当て、大動脈弁石灰化を制御するタンパク質を同定すると共に、その機能阻害剤を開発することを目的とした。スクリーニングの結果、Notchシグナルリガントを含む骨芽細胞分化に対する12種のマスター制御遺伝子の同定に成功した。また、AS病態進行に伴って石灰化組織周辺で発現低下する分泌タンパク質を発見し、新たなAS予防・治療薬の開発が期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦における弁膜症の罹患率は年々増加傾向にあり、外科的治療法の発展のみならず新たな薬物治療法の開発は急務である。本研究は大動脈弁狭窄症の中でも特にその重症度と関連する大動脈弁石灰化の分子メカニズム解明に焦点を当てたものである。試験管内で実施した石灰化アッセイを用いて特定した12種類の大動脈弁石灰化関連分子は、今後大動脈弁石灰化を予防または治療する薬剤の開発に応用できる可能性がある。
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