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敗血症モデルへの層別化メタボローム解析に基づくPICSメカニズム解明と治療法探索

研究課題

研究課題/領域番号 19H03753
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

後藤 隆久  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00256075)

研究分担者 宮崎 智之  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (30580724)
杉浦 悠毅  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (30590202)
新倉 怜  横浜市立大学, 医学研究科, 特任助教 (70760750)
高瀬 堅吉  自治医科大学, 医学部, 教授 (80381474)
東條 健太郎  横浜市立大学, 医学部, 講師 (80737552)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
キーワード集中治療後症候群 / 敗血症 / PICS / せん妄 / 集中治療
研究開始時の研究の概要

重症敗血症やARDSなどの重症病態患者の回復過程で問題になっている集中治療後症候群(PICS)は深刻な問題であるが、有効な治療方法が存在しない。敗血症においては、臓器低灌流、低酸素、炎症により代謝障害を来すことで臓器不全が生じると考えられており、脳においての代謝障害は慢性期においてPICSの原因となっている可能性が示唆される。この背景にあるメカニズムを明らかにすることを目的とし、敗血症モデルにおいてトランスクリプトーム解析とメタボローム解析を用いて高次脳PICSの原因となりうる超急性期の脳の代謝ネットワーク障害の全貌を明らかにし、得られた知見から有効な治療介入方法の検討を行う。

研究成果の概要

本研究では敗血症モデル動物を用いて、集中治療後症候群(PICS)の解析を行った。
最初に、中枢神経系の障害に注目して研究を行ったが、若年健常動物を対象として、簡易的な蘇生・治療を行った敗血症モデルでは、過去の研究とは異なり明確な長期残存する認知機能障害は認められず、モデルの再検討が必要であると考えられた。
次に身体機能障害に注目した研究を行ったところ、若年健常動物を同様に用いた場合でも、急性期の急激な筋肉の異化代謝、長期にわたる筋力低下を認めた。また、クレアチニン産生量が急性期筋肉の状態を示す新規マーカーとして有用である可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

敗血症などの重症患者では、急性期を乗り越え生存できたとしても、その後、集中治療後症候群(PICS)と呼ばれる認知機能の低下、身体機能の低下などに悩まされることが多く見られる。本研究は、PICSの中でも特に認知機能障害の研究のためには、より臨床的な動物モデル構築が必要であることを明らかにした。一方、身体機能に注目した研究によって、筋肉の状態を示すマーカーとしてクレアチニン産生量が有用である可能性を明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ICU 急性期の筋肉量減少と長期生存の関係―クレアチニン産生量を用いた解析2023

    • 著者名/発表者名
      山本 夏啓,東條 健太郎,水原 敬洋,後藤 隆久
    • 学会等名
      第50回日本集中治療医学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 敗血症が筋力,及びマイオカイン遺伝子発現に与える経時的影響の解析:モデルマウスを用 いた検討2023

    • 著者名/発表者名
      山下 真,山本 夏啓,新倉 怜,東條 健太郎
    • 学会等名
      第50回日本集中治療医学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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