研究課題/領域番号 |
19H03761
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
清水 健太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60379203)
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研究分担者 |
松浦 裕司 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10791709)
蛯原 健 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (10813975)
小倉 裕司 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70301265)
嶋津 岳士 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50196474)
新谷 歩 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00724395)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 腸内細菌 / 侵襲 / ICU / 糞便微生物移植 / FMT / IgA / プロバイオティクス / シンバイオティクス / ICU / 全身性炎症反応 / 腸 / dysbiosis / メタゲノム / 腸管 / 集中治療 / 炎症反応 / 便移植 / 救急 / 水素 / 免疫担当細胞 / 水素水 / 全身炎症反応 / 免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
救急・集中治療領域の重症病態である、感染症、外傷、手術侵襲などの侵襲によって引き 起こされる腸管不全および全身性炎症反応症候群と呼ばれる一連の生体応答をテーマに、以下の3点に目標を絞り研究を実施する。 ①腸管が全身の免疫能におよぼすメカニズムの解明 ②腸管免疫と生体応答を引き起こす免疫担当細胞と全身の免疫能の変化 ③免疫能回復のための腸管内治療法の開発:腸内細菌叢を回復する治療(プロバイオティクス・シンバイオティクス・便移植)の全身免疫能への影響を検討する。 以上、侵襲に対する生体反応の免疫学的な病態解析・治療法を進めることによってより様々な疾患の重症管理や治療戦略につなげていく。
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研究成果の概要 |
重症病態の侵襲による腸管不全および全身の生体応答をテーマに研究を行っている。重症患者を対象にメタゲノム解析を用いて最初の一週間で主なBacteroidetes門、Firmicutes門の割合は著変し、5-7日でいったん平衡に達した。動物モデルで腸内細菌叢異(Dysbiosis)と便中代謝産物との関連を検討したところ、腸内細菌叢関連の代謝産物やIgAが上昇した。 腸内細菌叢回復のため腸管内治療不応性の難治性下痢症例への糞便微生物移植を計画し、糞便微生物移植の特定臨床研究(jRCTs051220110)が承認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
侵襲後の急性期に腸内細菌叢が劇的に変化することを示すことで予防的な腸内細菌叢を保持するためのプロバイオティクスやシンバイオティクス治療の妥当性が示された。腸内細菌叢の代謝産物やIgAなどのグロブリンが、腸内細菌叢を介して、生体の防御のために応答していると考えられ、抽出された物質群から将来の創薬につながる可能性がある。 また、難治性の下痢などの腸内細菌叢の崩壊がなおりにくい症例に対して、腸内細菌そのものを移植する糞便微生物移植の臨床研究の準備を行うことで、疾病によらず腸内細菌叢の崩壊(Dysbiosis)が病態の悪化に関与する患者に対して新たな治療になる可能性がある。
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