研究課題/領域番号 |
19H03768
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
曽田 泰 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任准教授 (00361618)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | グリオブラストーマ / 抗血管療法 / 腫瘍浸潤 / 腫瘍特異的代謝 / 解糖系 / マウスモデル / Chi3L1 / 化合物数スクリーニング / 化合物スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
グリオブラストーマ(GBM)は抗血管療法に抵抗性であるが、腫瘍細胞の血管内皮細胞(TDEC)への分化がこの抵抗性一因であるが、マウスGBMモデルでTDECも含めた腫瘍血管を減少させても浸潤性亢進により生存は延長しない。抗血管療法後の残存腫瘍の浸潤性亢進はGBM患者でも克服すべき問題であるため、本研究では、低酸素環境に順応した腫瘍特異的代謝を改変し、抗血管療法後の残存腫瘍根絶を目指す。また、浸潤性亢進因子として我々が着目するChi3L1の抑制および代謝改変療法との併用効果について検討し、Chi3L1阻害剤を得るために化合物スクリーニングを行う。本研究成果はGBMの治療成績向上に有益と考えられる。
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研究成果の概要 |
グリオブラストーマ(GBM)は難治性であり、抗血管療法に対しても、腫瘍の浸潤性亢進により抵抗性を示す。本研究では、抗血管療法抵抗性の克服を目指し、新規治療法の開発を試みた。腫瘍特異的代謝を抑制する解糖系阻害剤は、GBM細胞、特にGBM幹細胞に対して傷害性を示した。また、浸潤性も抑制したため、抗血管療法抵抗性を打破し得ることが期待された。さらに、浸潤性促進因子を同定したが、この発現抑制により浸潤性亢進が抑制されたため、抗血管療法抵抗性克服に有用な治療標的であることが示唆された。浸潤性抑制剤を得るためのスクリーニング系も樹立したため、今後、阻害剤の開発に繋げていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GBMは最も悪性度の高い脳腫瘍であり、生存期間中央値は1年半に満たない。治療成績は数十年間ほとんど向上しておらず、新規治療法開発は喫緊の課題である。本研究成果は、既存治療法とは機序の異なる治療法である、代謝改変療法および浸潤性促進因子抑制法が抗血管療法抵抗性克服に有用であることを示唆するものである。GBM治療開発における新たな可能性を示したものであり、学術的・社会的意義は高いと考えられる。
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