研究課題/領域番号 |
19H03775
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大川 淳 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30251507)
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研究分担者 |
猪瀬 弘之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座准教授 (30615711)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 骨代謝 / 軟骨代謝 / 靭帯骨化 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは靭帯骨化症の原因の一つと考えられている微細な組織損傷・出血に関与する因子として、線溶系因子の制御に着目し、全く新たな視点から骨・軟骨代謝調節の分子機構の解明を目指す。本研究では、申請者らが初めて作成した新たな脊柱靭帯骨化症モデルに対し最先端の分子生物学的アプローチを利用して、靭帯骨化及びその進展機序を解析し、世界に先駆けた骨・軟骨代謝調節機構を新たな視点から解明する。未だ治療法が確立していない靭帯骨化症の発症メカニズムの解明は、靭帯骨化症治療薬の臨床応用に向けた基盤となることが期待される。
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研究成果の概要 |
我々は全く新たな視点から骨形成の分子機構を研究すべく、近年患者数が増加している脊柱靭帯骨化症に注目した。脊柱靭帯の骨化発生及び伸展の機序については未だ不明な点が多い。間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化の過程において、変動する遺伝子として、Foxf2を見出した。そして、間葉系幹細胞特異的Foxf2ノックアウトマウスを作成し、間葉系幹細胞特異的Foxf2ノックアウトマウスは骨芽細胞の増加によって高骨量を示すことを明らかとした。また、後縦靭帯骨化症マウスモデルであるttwマウスの骨化部位において軟骨細胞の増殖が生じていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、脊柱靭帯骨化発生のメカニズムとして、間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化が注目されている。我々は間葉系幹細胞において発現するFoxf2が骨芽細胞分化を抑制することを明らかとしたが、靭帯組織における間葉系幹細胞において、Foxf2の発現を調節することによって骨芽細胞への分化を阻害することができれば、骨化発生・進展の抑制になりうると考えられた。その一方で、我々が注目した細胞周期制御因子の経口的な薬剤投与による靭帯骨化症発症の抑制については、現在のプロトコールでは困難であり、プロトコールの修正など今後の更なる検討が必要であると考えられた。
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