研究課題/領域番号 |
19H03786
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
今井 祐記 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (10423873)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | サルコペニア / 筋衛星細胞 / エピジェネティクス / Uhrf1 / Dnmt1 / 骨格筋 / DNAメチル化 |
研究開始時の研究の概要 |
健康長寿獲得のためには、要支援の最大要因であるサルコペニアなどの運動機能退行メカニズムの理解とその予防・治療法の開発が必須である。そのために遺伝的要因の同定と、老化などの環境因子を含めた後天的要因の理解が必要である。「後天的要因のエフェクターと考えられるエピゲノム変化の蓄積がいかに運動器の生理機能に寄与し、その破綻がどれほどサルコペニアなど運動機能の低下や進展に関与しているのか?」が本研究課題の学術的な「問い」である。加齢に伴い進展する運動機能低下、特に筋力低下(サルコペニア)の病態におけるエピゲノム制御因子の役割を明らかにすることで、筋力維持を目的とした新規治療標的分子の同定を目指す。
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研究成果の概要 |
DNAメチル化は、細胞特性の決定に関わる重要なエピジェネティック制御の一つである。我々はエピジェネティックな制御因子であるUhrf1の発現が増殖中の筋芽細胞では活性化されるが、静止衛星細胞や分化した細胞では発現しないことを明らかにした。そこで、マウスの衛星細胞のUhrf1やDnmt1を欠損させると、その増殖や分化が阻害され、筋再生が顕著に阻害されることを確認した。またUhrf1およびDnmt1が細胞種特異的な遺伝子発現を制御することで、筋衛星細胞の増殖と分化を制御する重要なエピジェネティクス制御因子であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健康長寿獲得のためには、要支援の最大要因であるサルコペニアなどの運動機能退行メカニズムの理解とその予防・治療法の開発が必須である。そのために遺伝的要因の同定と、老化などの環境因子を含めた後天的要因の理解が必要である。本研究では、後天的要因のエフェクターと考えられるエピゲノム制御として、DNAの維持メチル化が骨格筋の恒常性維持に必須であり、特に筋再生において重要な役割を果たしていることを見出した。
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