研究課題/領域番号 |
19H03801
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 (2020-2022) 国際医療福祉大学 (2019) |
研究代表者 |
河村 和弘 順天堂大学, 医学部, 教授 (10344756)
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研究分担者 |
佐藤 可野 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (00511073)
川越 雄太 国際医療福祉大学, 医学部, 研究員 (10609077)
河村 七美 国際医療福祉大学, 医学部, 研究員 (70323152)
山海 直 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 霊長類医科学研究センター, 再雇用職員 (80300937)
岡本 直樹 国際医療福祉大学, 医学部, 研究員 (80714360)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 早発閉経 / 卵巣機能不全 / 卵胞活性化 / 低侵襲 / Hippoシグナル / 高齢不妊 |
研究開始時の研究の概要 |
卵巣機能不全患者では、卵胞が発育せず自己卵子を用いた妊娠は非常に困難である。我々は、卵胞活性化療法(IVA: In Vitro Activation)を開発し、摘出した卵巣を卵胞活性化培養した後に自家移植することで、早発閉経患者の妊娠・出産に成功した。本研究は、現行のIVAよりも低侵襲な治療法の開発を行い、卵巣自家移植後の卵胞発育誘導に最適な卵巣刺激方法の創出によりIVAの臨床成績を向上を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、現行の卵胞活性化療法(IVA: In Vitro Activation)よりも低侵襲な治療法の開発を行った。卵胞活性化培養の短時間化による単回手術のIVAを開発し、卵巣の卵胞活性化培養が不要な卵巣への物理的刺激による単回手術のIVAの臨床試験を行った。Hippoシグナル抑制剤の経腟的卵巣注射による低侵襲な治療法の開発のため、動物試験によるPOCの取得を行った。高LH血症が卵胞発育と卵子の質に負の影響を及ぼすことを明らかにし、高ゴナドトロピン血症を示す卵巣機能不全患者の高LH血症のみを是正し卵巣刺激を可能とする方法の開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、様々なアプローチから低侵襲なIVAの開発を行うこと、術後の卵胞発育誘導に最適な卵巣刺激方法の創出によりIVAの臨床成績を向上させることを目的とし、より多くの卵巣機能不全患者が、自己の卵子で妊娠可能な治療法の確立を目指すした。低侵襲なIVAの開発とIVAの臨床成績の向上は、卵巣機能不全患者が自己の卵子での妊娠を可能とするパラダイムシフトとなるばかりでなく、これらの患者に妊娠の機会を与えることは、本邦の少子化対策、医療費削減など社会的にも非常に意義が高いと考えられる。
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