研究課題/領域番号 |
19H03817
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
滝川 正春 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (20112063)
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研究分担者 |
青山 絵理子 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10432650)
星島 光博 岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (30736567)
久保田 聡 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90221936)
西田 崇 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (30322233)
江口 傑徳 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (20457229)
大野 充昭 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60613156)
鈴木 守 大阪大学, 蛋白質研究所, 准教授 (40280507)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | CCNタンパク質 / CCNファミリー / 軟骨細胞 / 結合分子 / 細胞外情報ネットワーク / 細胞外ベジクル / 細胞内機能 / イントラクリン / 核移行 / 軟骨 / 細胞外小胞 / 神経-筋接合部 / LRP4 / Rab14 / CCN2 / 神経栄養因子 / 結合因子 / エクソソーム / 立体構造 |
研究開始時の研究の概要 |
CCNタンパク質(CCNs)は、再生医療の標的分子として期待されているが、その作用の分子基盤は未だ完全解明には至っていない。本研究では、細胞外分泌タンパク質とみなされていたCCNsが細胞内で新機能を果たすことと、CCNsが従来のタンパク質分泌機構に加え、細胞外小胞により結合分子と共に輸送され、標的細胞微小環境で協働作用するという新分泌~作用機構が存在することを証明する。また、上記の細胞内外機能を含めその多彩な作用は結合因子との協働作用であるとの仮説のもと、複数の結合分子との結合状態を解明すべく、代表分子CCN2の立体構造を解明してその分子基盤を確立し、それらの成果を臨床応用へ繋ぐ道を開く。
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研究成果の概要 |
CCNタンパク質(CCNs)は多彩な作用を有し、特に”調和ある再生を促す作用”は他の因子にはない特異な作用であり、再生医療の標的分子として期待されている。本研究では、① 従来報告されていた細胞外局所因子としての機能と対象組織・細胞種をさらに拡げつつ、CCNsが、分泌小胞の輸送および核ー細胞質移行の2つの細胞内プロセスで新機能を果たすこと、②CCNsが従来のタンパク質分泌機構のみならず細胞外小胞に搭載されて細胞外に分泌、遠隔組織・細胞へ輸送され、標的細胞で協働作用するという新分泌ー作用機構が存在することを明らかにした。③また、その多彩な作用は様々な結合因子との協働作用であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CCNタンパク質は細胞外に分泌されて細胞外マトリクス中で、細胞間を飛び交う様々な情報伝達物質に結合してそれらを貯留したり受容体への結合を介助することによりその多彩な作用を発揮するものと考えられ、いわば"シグナルコンダクター(指揮者)”であると定義されてきた。しかし、今回、その局在が細胞外ベジクルや細胞内にも拡がりその多彩な作用の範囲もさらに拡がり、CCNタンパク質自体を新たな分子群として再定義する必要がでてきたことの学術的意義は極めて大きい。また、このような従来なかった作用機構を有する新分子群は、新たな発想に基ずく革新的な医学応用に繋がる可能性を秘めておりその社会的意義も大きい。
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