研究課題/領域番号 |
19H03828
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
前川 知樹 新潟大学, 医歯学系, 研究教授 (50625168)
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研究分担者 |
土門 久哲 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00594350)
砂塚 敏明 北里大学, 感染制御科学府, 教授 (30226592)
寺尾 豊 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50397717)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 歯周病 / 骨代謝 / 骨免疫 / DEL-1 / 抗炎症 / 免疫調節 / マクロライド系抗菌薬 / 歯周病治療学 / 組織再生 / 骨修復 / 破骨細胞 / 歯周炎 / 骨免疫学 / 骨芽細胞 / 骨再生 / エリスロマイシン / マクロライド誘導体 / リウマチ関節炎 / マクロライド改変体 / 抗炎症分子 / 免疫調節作用 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周炎は歯の周りの組織と骨の破壊を主な病態とする病気で,治療には感染した歯周病の原因となる細菌の除去に加え,炎症と骨の破壊を制御することが重要です.これまでに,私は血管の壁を構成する内皮細胞が産生するDel-1に着目してきました.Del-1は,①好中球の動きを低下させ強い炎症を抑制する,②骨を壊す破骨細胞を抑制することを発見しました.本申請研究では,Del-1がどのように体の中で作られるのか,またDel-1による炎症や破骨細胞の抑制メカニズムを統合的に解析します.さらに,歯周炎を含む炎症性骨破壊疾患に対する分子標的薬の研究開発を,ノーベル賞受賞で創薬実績のある分担チームと行います。
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研究成果の概要 |
マクロライド系抗菌薬は血管内皮細胞、歯周組織、肺組織、破骨細胞および骨芽細胞においてDEL-1の発現を上昇させることが明らかになった。さらに、野生型およびDEL-1ノックアウトマウスを使用した歯周炎モデルにおけるマクロライド系抗菌薬投与の結果から、マクロライド系抗菌薬はDEL-1 依存的に好中球の遊走抑制および破骨細胞への分化抑制能を発揮していることも明らかとなった。これらDEL-1発現上昇経路に,GHSRを介した新規経路を発見し,これまでの報告よりも数倍強いDEL-1誘導能を有していることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DEL-1は,男性に比較的発現が多く,女性に少ないことや,加齢とともに発現減少がみとめられることから,加齢性炎症や加齢性疾患に強い関わりが予想される。このことから,将来的に,血液中のDEL-1濃度が,炎症性疾患マーカーや老化の指標になる可能性がある。本研究で見出したマクロライド抗菌薬の全身投与とDEL-1の誘導は,歯周炎のみならず,炎症性骨破壊疾患であるリウマチ関節炎や肺炎等にも応用可能である。今後は,抗菌作用の無いエリスロマイシン誘導体を開発し,DEL-1の誘導による炎症性骨破壊疾患の治療や骨再生への応用を目指す。
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