研究課題/領域番号 |
19H03833
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
渋川 義幸 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (30276969)
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研究分担者 |
山口 朗 東京歯科大学, 歯学部, 客員教授 (00142430)
東 俊文 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00222612)
松永 智 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (70453751)
中村 貴 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (80431948)
溝口 利英 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (90329475)
木村 麻記 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90582346)
黄地 健仁 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (30803564)
東川 明日香 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (20822472)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 再生医療 / 象牙芽細胞 / 細胞分化 / 細胞膜センサータンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
本課題では、象牙芽細胞の細胞膜センサータンパク質活性化シグナルと象牙芽細胞分化の制御シグナルを基盤とした象牙質再生分子創薬を確立する。得られた成果から象牙芽細胞の機能と分化を制御するマルチシグナルネットワークに対して直接的な作用を有し、第3象牙質形成にとって最も適切な組織応答を促進する革新的な次世代型薬剤の創出を行う。
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研究成果の概要 |
象牙質を形成する細胞(象牙芽細胞)の機能と分化を制御するシグナルネットワークに対して直接作用を有し、象牙質の再生を促す革新的な次世代型薬剤の創出を行う事を目的とした。次のような成果が得られた。1)わさびの由来成分が、象牙質を再生させる事を見出し特許出願をおこなった。2)象牙芽細胞が歯の痛みを感知する感覚受容細胞である事を確かめた。3)象牙芽細胞マーカーを持つ遺伝子改変マウスを開発した。4)歯を形成する細胞である象牙芽細胞には、いくつかの種類があることを確かめた。また象牙質再生に関わる象牙芽細胞分化マーカーを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では象牙質の細胞膜センサータンパクに直接作用する物質を見出した。見いだされたわさび由来因子は、食品由来であるため安全性も高く、革新的な次世代型薬剤の創出を行うことができた。一方で、象牙質形成細胞への分化調節の研究から、失われた象牙質形成細胞を新たに誘導できる因子を見出すことができれば、象牙質再生は一段と確実となる。本研究では象牙質再生に関わる象牙芽細胞分化マーカーを見出した。両者を用いた象牙質再生分子創薬を確立することが可能となり、次世代型歯科保存治療戦略の開発に対する社会波及効果が期待できた。非侵襲的に歯を守る新たな歯科医療戦略を構築できた。
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