研究課題/領域番号 |
19H03836
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
波多 賢二 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (80444496)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 骨形成 / DNAメチル化 / 骨芽細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
骨や軟骨などの硬組織再生に重要な制御機構として、エピジェネティック機構の一つであるDNAメチル化が注目されている。しかし、骨形成におけるDNAメチル化機構の関与は不明な点が多く、骨再生への応用も未だ確立していない。本研究では、骨形成を制御するDNAメチル化酵素とその制御機構を分子レベルで解明し、得られた知見を骨組織再生に応用することにより、DNAメチル化を標的とした革新的骨再生法の開発を目指す研究である。
|
研究成果の概要 |
エピジェネティックな遺伝子発現調節機構の一つであるDNAメチル化は様々な生命現象に関与する。本研究では、骨芽細胞分化を制御するDNAメチル化機構を分子レベルで明らかにし、DNAメチル化制御による革新的な骨形成誘導法の開発を目的として研究を行った。最新のエピジェネティクス解析技術を用いて様々な間葉系細胞のDNAメチル化および遺伝子発現の統合解析を行い、骨芽細胞に特異的なDNAメチル化遺伝子を明らかにした。さらに、骨形成を促進するDNAメチル化阻害剤のスクリーニングにも成功した。本研究は、DNAメチル化を標的とした効率的な骨再生の技術開発とその社会実装に貢献すると期待できる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の高齢化社会の到来に伴い、歯周病や骨粗鬆症を代表とする骨代謝疾患の患者数が増大し社会的問題となっており、骨形成を促進する再生療法や治療薬の開発が望まれている。本研究では、遺伝子発現制御機構の1つであるDNAメチル化に着目し、最新の全ゲノム解析技術を用いて骨形成の分子メカニズム解明と骨再生への応用を検討した。その結果、骨形成に重要なDNAメチル化遺伝子を明らかにするとともに、DNAメチル化を阻害することで骨形成を促進する薬剤のスクリーニングに成功した。本研究結果の学術的意義は高く、科学的知見に基づいた骨再生法の開発に貢献すると期待できる。
|