研究課題/領域番号 |
19H03841
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 (2022) 岡山大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
前川 賢治 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (20304313)
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研究分担者 |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00225195)
冨田 秀太 岡山大学, 大学病院, 准教授 (10372111)
ハラ エミリオ・サトシ 岡山大学, 医歯薬学域, 研究准教授 (40779443)
大橋 俊孝 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (50194262)
大野 充昭 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60613156)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 角化歯肉 / 上皮 / 間葉 / 基底膜 / 再生療法 |
研究開始時の研究の概要 |
天然歯や口腔インプラント義歯が長期的に良好な予後を維持するためには,歯や口腔インプラント周囲に十分な幅の「角化した付着歯肉」が必要であると考えられている。歯肉組織は上皮組織と間葉組織から形成されるが,我々の研究グループは既に角化歯肉の分化・維持には,間葉組織より上皮に向けて発現されているシグナルが関与する可能性を掴んでいる.本研究では上皮細胞の角化を維持・促進するための間葉組織由来シグナルの分子基盤を同定し,そのシグナルがどのような間葉細胞から産生され,どのように上皮細胞に伝搬されるかを明らかにする。ひいては,付着・角化歯肉を生物学的に誘導する方法を開発する一助とする。
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研究成果の概要 |
低侵襲な角化歯肉獲得療法の開発を目指す本申請研究では,まず,上皮細胞と口腔粘膜細胞由来線維芽細胞を用いて,正常な口腔粘膜組織に類似したin vitro モデル構築を試み,上皮―間葉間に基底膜組織が形成されるなど,正常な口腔粘膜組織に類似した組織を形成することに成功した. 次に,角化粘膜の間葉組織に高発現する遺伝子の抽出に成功したことから,三次元共培養実験モデルを用いて機能解析を行い,抽出された遺伝子は,上皮細胞3次元培養モデルにおいてのみ角化を促進する結果を得た.このことから,直接 上皮細胞に作用し,機能していることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天然歯や口腔インプラント義歯が長期的に良好な予後を維持するためには,臨床的に健康な歯周組織,なかでも,歯頚部や口腔インプラント周囲に十分な幅の「角化した付着歯肉」が必要であると考えられている.しかし,生来の個体差,さらには歯周病やメカニカルストレスなどにより角化した付着歯肉の幅が不足,喪失することも少なくない.この問題に対して申請研究は,角化歯肉の形質を維持する力を生物学的に理解し,歯槽粘膜を構成する細胞や,未分化な細胞を角化歯肉に生物学的に分化誘導することで,低侵襲な角化歯肉の再生療法の開発を目指し,正常な口腔粘膜組織に類似したin vitro モデル構築に成功したという臨床的意義を持つ.
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