研究課題/領域番号 |
19H03856
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 日本医科大学 (2021) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2019-2020) |
研究代表者 |
本田 一文 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (10260936)
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研究分担者 |
吉本 世一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (00462242)
本間 義崇 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (30719943)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント治療 / リキッドバイオプシー解析 / 末梢循環腫瘍細胞 / 末梢循環腫瘍DNA / 次世代シーケンス / CTCs / ctDNA / 口腔がんバイオマーカー / リキッドバイオプシー / 免疫チェックポイント / 口腔がん / 免疫チェックポイント阻害薬 / 抹消循環腫瘍細胞(CTCs) / 抹消循環腫瘍DNA(ctDNA) / 細胞フリーDNA / cell free DNA / 免疫チェックポイント阻害 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔がんで利用できる分子標的治療として免疫チェックポイント阻害療法(ニボルマブ、抗PD-1抗体)が認可されたが、効率性や医療経済性の観点から奏効群に対する優先的投与が望まれている。免疫チェックポイント阻害効果と遺伝子異常総量(TMB)と相関することが示唆されてきている。実際、頭頸部がんではTMBが高く、免疫チェックポイント阻害の有効性が臨床試験で確認されている。ニボルマブ投与患者のCTCやctDNAから単離したDNAから腫瘍細胞が持つ個性と薬剤奏効性との相関を明らかにし、少ない侵襲で頻回モニタリングが可能な患者層別化に資するバイオマーカーを開発する。
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研究成果の概要 |
末梢循環腫瘍細胞(CTC)表面に発現する上皮系マーカーを利用せず微小流路通過による遠心力と揚力を利用してCTCsを分取する要素技術を開発し、分取したCTCsから次世代シーケンスを用いて遺伝子変異プロファイル技術を確立した。また、CTCsを分取した同一患者からctDNAを頭頚部がん、食道がん、胃がん、大腸がんから採取して、次世代シーケンスを行い、CTCsとctDNAの遺伝子変異プロファイルをマージさせることで、特異度を下げることなく感度を上昇させることを報告した。免疫チェックポイント治療を受けた口腔がん患者のCTCsとctDNAの遺伝子変異プロファイルを解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんは自身の生存をかけて治療圧力に抵抗しその個性を進化させる。進化した個性を適時・適格に捉えるには、腫瘍細胞が持つ分子生物学的や遺伝学的プロファイルを頻回に検査し、最適な治療法を提示するバイオマーカーの開発が急務である。腫瘍本体からの分子プロファイルには、手術検体や生検検体の採取が必要であるが、頻回の検査は患者負担が高いため、採血によるCTCsやctDNAの遺伝子変異をプロファイルする方法の開発が求められている。今回の研究からCTCsやctDNAを用いて免疫チェックポイント療法の効果を予測するバイオマーカーを探索する方法を確立することができた。次世代シーケンス結果からその同定を期待したい。
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