研究課題/領域番号 |
19H03858
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
黒坂 寛 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (20509369)
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研究分担者 |
犬伏 俊博 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (30550941)
中谷 明弘 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任教授 (60301149)
山城 隆 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (70294428)
真下 知士 東京大学, 医科学研究所, 教授 (80397554)
沖 真弥 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (90452713)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | 顎顔面形成不全 / 希少疾患 / 動物モデル / ゲノム解析 / レチノイン酸シグナル / Gata3 / 口唇口蓋裂 / ゲノム / 遺伝子変異 / 疾患モデル |
研究開始時の研究の概要 |
顎顔面の形成は様々な顔面突起が成長や癒合を繰り返し精巧に行う事により達成される。これらの顔面突起の成長や癒合が阻害されると口唇口蓋裂等を始めとする多様な顎顔面形成不全症状が誘発される。全ての遺伝的先天性疾患の中でも顎顔面形成不全症状を示す物は非常に多い。本研究では患者本人及び家族のエクソームや全ゲノム解析を行い健常者との比較を行うことで、より効率的に顎顔面形成不全症状と関連する遺伝子変異を同定し、疾患の特徴等と照らし合わせて同変異の果たす生物学的役割や他の遺伝子との関連性などを探索する事を目的とする。
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研究成果の概要 |
顎顔面形成不全は先天性疾患の3割以上に認められる事が知られている。また顎顔面形成不全には原因不明のまま(未診断)経緯する場合も多い事が知られている。今後の個別化医療の推進の為にはこの様な未診断顎顔面形成不全の原因を解明する事は重要であり、本研究では特に遺伝的原因に着目して研究を推進した。結果としてこれまで未診断であった顎顔面形成不全5症例に関して原因遺伝子の同定を行った。またそれぞれの遺伝子について機能解析を行い、分子病態の解明を行っている。今後これらの知見を活かして診断方法等の開発を進めて行く予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、口唇口蓋裂等の顎顔面形成不全を伴う稀少疾患の多くは根本的な治療法が存在せず、それ以前に原因も解らない場合がほとんどである。また今までも多くの研究がこの様な未診断疾患の遺伝的原因の究明を試みているが全ての症例で原因遺伝子が同定されている訳ではない。本研究課題を推進する事により顎顔面領域を含んだ多臓器にわたる稀少疾患の遺伝的要因の解明が可能であり、その様な多様な症状を引き起こす分子基盤を解明する事が出来た。原因が解明されれば治療法の開発に繋がり社会的な意義が大きい。
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