研究課題/領域番号 |
19H03860
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2020-2022) 東北大学 (2019) |
研究代表者 |
相田 潤 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80463777)
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研究分担者 |
花里 真道 千葉大学, 予防医学センター, 准教授 (00608656)
山本 龍生 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (20252984)
近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
小坂 健 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60300935)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
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キーワード | 口腔と全身の健康 / 固定効果分析 / 媒介分析 / 集団寄与危険割合 / 認知症 / 死亡 / コホート研究 / 因果推論 / 口腔と全身 / 高齢者 / 口腔の健康 / 孤食 / 社会的孤立 / うつ病 / 歯 / 口腔 / 疫学 / 歯科保健 / ビッグデータ |
研究開始時の研究の概要 |
口腔と全身の健康のRCTには様々な限界が存在することが指摘されており、RCTと異なる現実社会の一般化しやすいデータ(Real world data)でのエビデンスの構築の重要性が認識されている。そこで本研究では大規模疫学調査によるデータや、地理情報などのデータを含む、多面的なビッグデータを利用し、口腔から全身の健康への因果効果は存在するのかの検証を行う。
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研究成果の概要 |
近年、無作為化比較試験(RCT)が倫理的問題などで実施できない状況が認識され、観察データを用いた因果推論に注目が集まっている。本研究では、観察データに様々な手法を用い、口腔と全身の健康の関係を検証した。義歯の洗浄頻度と肺炎リスクの研究、口腔の健康と認知機能低下の研究、口腔の健康と社会活動や孤立の研究、口腔の不健康がうつのリスクを高めメカニズムとして会話や食事などの口腔の機能が存在することを示した研究や同様のことを認知症で示した研究、口腔の健康が他のリスク以上に死亡に寄与することを示した研究、補綴治療と体重減少の研究、口腔の機能と機能障害の研究、口腔の健康と幸福度の研究などを行い論文化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は様々な観点から分析を行い、口腔と全身の健康に関して多角的な視点からの検証を行った。手法的には、固定効果分析を用いることで未測定の要因であっても時間で不変の要因であれば影響を取り除く解析を行ったり、媒介分析で口腔と全身の間にあるメカニズムについて検討をした。理論的には、これまで口腔内細菌や歯周病による慢性炎症などの生物化学的な要因が口腔と全身の健康の間のメカニズムと考えられていたが、口腔のもつ会話や食事といった基本的な機能が、口腔と全身の健康の間に存在することを考慮し、研究を発展させた。このように手法と理論両面から、口腔と全身の国際的な研究をもけん引する研究が行えたと考えている。
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