研究課題/領域番号 |
19H03866
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
浜野 淳 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10709190)
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研究分担者 |
香川 璃奈 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10824675)
讃岐 勝 筑波大学, 医学医療系, 助教 (40524880)
山口 拓洋 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50313101)
森田 達也 一般社団法人コミュニティヘルス研究機構, 精神腫瘍学研究部, 研究部長 (70513000)
竹内 文乃 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80511196)
宮下 光令 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90301142)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 予後予測 / アドバンス・ケア・プランニング / 緩和ケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、血液検査データだけで特定の進行がん患者の予後を予測する方法を開発し、予測結果を自動的に電子カルテに表示することでアドバンス・ケア・プランニング(自らが望む人生の最終段階の医療・ケアについて医師や家族と話し合うこと)の実践が増えるか?ということを検証する。本研究によって、進行がん患者とアドバンス・ケア・プランニングを開始する適切なタイミングが判断できる方法が確立すると同時に、心不全患者における予後予測指標の開発に取り組むことで、将来的にあらゆる疾患でタイミング良くアドバンス・ケア・プランニングが実践できる方法の確立に展開できる研究である。
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研究成果の概要 |
2020年度に本研究課題で開発した予測モデルを、他のデータベースを用いて精度を検証し、予測モデルの外的妥当性が確認できた。また、開発した予後予測モデルを、どのような方法で医師、患者に伝えると良いか、ということをがん患者、遺族を対象として探索した結果、約60%の患者が、インターネット上で予後予測を知りたいという希望があることが分かった。なお、予後予測モデルの精度や個人情報の保護に関する懸念があることも明らかになった。また、この研究で、生命予後だけでなく機能予後を知りたいと考えている患者、家族が一定数いることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血液検査データのみを用いて、進行がん患者の生命予後を高い精度で予測する指標を開発できることが分かった。また、約60%のがん患者が、インターネット上で予後予測を知りたいという希望がある一方で、予測モデルの精度や個人情報保護に関する懸念があることも明らかになった。そして、生命予後だけでなく機能予後を知りたいと考えている患者、家族が一定数いることが明らかになった。本研究成果から、がん患者の生命予後を客観的なデータから予測することは可能であるが、予測モデルの精度や個人情報保護については、今後の検討が必要であることが示唆された。また、生命予後だけでなく機能予後予測モデル開発の必要性も明らかになった。
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