研究課題/領域番号 |
19H03879
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 福岡県保健環境研究所 |
研究代表者 |
西 巧 福岡県保健環境研究所, その他部局等, 研究員 (20760739)
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研究分担者 |
前田 俊樹 福岡大学, 医学部, 講師 (50555555)
馬場園 明 九州大学, 医学研究院, 教授 (90228685)
今任 拓也 福岡大学, 薬学部, 講師 (20368989)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 国保データベース / ケアの継続性 / 医療レセプトデータ / 介護レセプトデータ / 特定健康診査 |
研究開始時の研究の概要 |
急速な高齢化が進展している我が国において、社会保障制度の持続可能性を保つためには、健康寿命延伸と社会保障給付適正化が必要不可欠である。そのため、継続的且つ効果的な医療・介護サービスを提供する必要がある。特に複数の慢性疾患を有する高齢者では継続したケアの提供が重要であるが、多数の保険者が存在する我が国では、制度別の保健・医療・介護情報が個人単位に統合されておらず、ケアの継続性の評価に利活用可能な情報基盤は存在しない。 そこで、本研究では健診、医療・介護保険レセプトデータを連結可能な形で統合した保険者縦断データベースを構築し、ケアの継続性が長期予後及び医療・介護費に与える影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、市町村国保・後期高齢者医療制度間の名寄せロジックを完成させ、市町村国保加入者を長期間追跡可能な保健医療介護縦断データベースを構築した。これを用いて、糖尿病患者のケアの継続性に関する指標の測定と測定精度の検証、医療・介護費に与える影響の評価を行い、新規に治療を開始した高齢糖尿病患者におけるケアの継続性は入院リスクの低減と医療費の減少と関連していることを明らかにした。 さらに、新型コロナウイルス感染症の流行により、高齢者の受療行動が大きく変化している可能性について検討する必要が生じたため、2019年1月~2020年9月の喘息と慢性閉塞性肺疾患のレセプト件数等の推移について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでの保険者単独あるいは横断的な分析ではなく、確度の高いDeterministic Linkageによる保険者縦断的なアプローチを用い、特定健診、医療・介護保険レセプトデータを個人単位で連結可能な形で統合した長期間追跡可能なデータベースを構築した点で高い学術的意義と有すると考えられる。また、我が国において、これまで行われていなかったケアの継続性の評価について、実際のレセプトデータを用いて評価し。その長期予後及び医療・介護費に与える影響を評価した点は、十分な社会的意義を有していると考えられる。
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