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有機リン殺虫剤による脂質代謝かく乱:生殖・神経発達への新奇標的の寄与

研究課題

研究課題/領域番号 19H03888
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

伊藤 由起  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80452192)

研究分担者 冨澤 元博  東京農業大学, 生命科学部, 教授 (20621808)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
キーワード有機リン系殺虫剤 / 脂質代謝
研究開始時の研究の概要

作物保護や衛生害虫駆除に汎用される有機リン系 (OP) 殺虫剤は、神経のアセチルコリンエステラーゼ (AchE) をリン酸化阻害し、神経中毒症状を誘起する。近年、OP殺虫剤がAchE同様の触媒構造をもつ酵素にも作用することが分かってきた。中でも、生殖機能調節や脳の高次機能制御等に関与する脂質分解酵素の阻害が、OP殺虫剤による精子毒性と神経発達毒性の原因であることが動物実験で明らかになってきた。そこで本研究では、“動物実験で観察されたOP殺虫剤による精子毒性と神経発達毒性が、実際にヒトでも観察されるか?”に焦点を当てて研究を展開する。

研究成果の概要

有機リン系 (OP) 殺虫剤は、神経のアセチルコリンエステラーゼ (AchE) と同様の触媒構造をもつ酵素にも作用することが近年分かってきた。そこで本研究では、OP殺虫剤による神経発達毒性がヒトで観察されるか?に焦点を当てて研究を展開した。疫学研究において、7.5歳と8歳時に精神神経発達に関する質問紙調査を実施し、それぞれ約2600名の結果を集計した。粗解析の結果、幼児期のOP曝露濃度とその時点の発達影響との関連は見られなかったが、今後調整すべき共変量等を十分に検討した上で、関連を解析する必要がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

OP殺虫剤は作物保護や衛生害虫駆除に汎用されている。幼児におけるOP殺虫剤曝露は世界的に見ても殆ど報告がなく、幼児期のOP殺虫剤曝露と神経発達影響を明らかにすることができるのは現時点で我々のチームだけである。さらに、本研究では大規模コホート研究の一部の参加者を対象に実施しており、幼児期のOP殺虫剤曝露だけではなく、今後学童期のOP曝露との関係も明らかにすることができる。

報告書

(1件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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