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アドオンゲノムコホートによるアトピー性皮膚炎と自閉スペクトラム症の戦略的病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 19H03894
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関東北大学

研究代表者

栗山 進一  東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (90361071)

研究分担者 菅原 詩緒理  仙台白百合女子大学, 人間学部, 准教授 (60642204)
相場 節也  東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (80159269)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
キーワードアドオンコホート / 三世代コホート / アトピー性皮膚炎 / 自閉症スペクトラム症 / クラスター / 自閉スペクトラム症 / 表現型 / リスク予測 / クラスタ―
研究開始時の研究の概要

本研究においては、主として以下の3つの事業を遂行する。①三世代コホートのアドオンコホートの実施、②オミックス解析と疾患クラスタリング、③クラスタリング結果に基づき、アドオンコホートデータとオミックス解析データのシェアリング及び統合解析によるアトピー性皮膚炎と自閉スペクトラム症のリスク予測式構築及び病態解明。
①のアドオンコホートについては、これを実施できる期間が限られている。三世代コホートの児が4歳~5歳となり、センター型調査を受けるのは2021年3月31日ですべての児について完了する。本研究課題の遂行は喫緊の課題であり、この時期に実施しなければ二度とこのような調査は実施できない。

研究成果の概要

アトピー性皮膚炎(AD)においては、皮膚科専門医2人が1,170人を観察し、意見が一致したのは1,060人であった。意見が一致したADで有病率を算出すると25.6%で、アンケートに基づく有病率11.0%と比較すると、本来のADの有病率は2.3倍であることを見出した。
自閉スペクトラム症(ASD)においては、ゲノムワイド関連解析(GWAS)を行った結果、従来のASDという疾患名でまとめられた潜在的に異質な集団を一塊として扱った解析では、有意な関連は観察されなかった。症状などで患者群をより似通ったクラスターに分け、そのクラスターに基づいたGWASを行ったところ、65個の有意な遺伝子座を特定した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

アトピー性皮膚炎(AD)においては、アンケート調査に基づくADの有無は、ADの患者数を過少評価していると考えられる。今後はアンケート調査では見逃されてしまうような小児のADの症状も含め精緻に分類する必要がある。
自閉スペクトラム症(ASD)においては、クラスタリングが比較的均一な病因をもつサブグループを適切に特定することができる可能性を示唆している。わたしたちの研究は、データセットが複数の異種のサブグループで構成されている場合、均質な個体の数がはるかに少ないサブグループでさえ、影響が大きく統計学的に有意な遺伝的要因を検出できることを示した。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Cumulative exposure to maternal psychological distress in the prenatal and postnatal periods and atopic dermatitis in children: findings from the TMM BirThree Cohort Study2022

    • 著者名/発表者名
      Chikana Kawaguchi, Keiko Murakami, Mami Ishikuro, Fumihiko Ueno, Aoi Noda, Tomomi Onuma, Fumiko Matsuzaki, Hirohito Metoki, Shinichi Kuriyama, Taku Obara
    • 雑誌名

      BMC Pregnancy Childbirth

      巻: 22 号: 1 ページ: 242-242

    • DOI

      10.1186/s12884-022-04556-8

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Clustering by phenotype and genome-wide association study in autism2020

    • 著者名/発表者名
      Narita Akira, Nagai Masato, Mizuno Satoshi, Ogishima Soichi et al.
    • 雑誌名

      Translational Psychiatry

      巻: 10 号: 1 ページ: 290-290

    • DOI

      10.1038/s41398-020-00951-x

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 東日本大震災後の被災地における小児のアトピー性皮膚炎の有病率 :三世代コホート調査2021

    • 著者名/発表者名
      上野史彦、小澤麻紀、日高高徳、小原拓、石黒真美、村上慶子、野田あおい、大沼ともみ、松崎芙実子、栗山進一、相場節也
    • 学会等名
      第31回日本疫学会学術総会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] 分子疫学入門: 精密医療の基礎知識2020

    • 著者名/発表者名
      栗山進一
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      東北大学出版会
    • ISBN
      4861633206
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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