研究課題/領域番号 |
19H03904
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
北野 尚美 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (40316097)
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研究分担者 |
鈴木 崇之 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40816691)
末永 智浩 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70433365)
垣本 信幸 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (90614412)
土橋 智弥 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (20828488)
山野 貴司 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40624151)
鈴木 啓之 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80196865)
武内 崇 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10246522)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 川崎病 / 冠動脈瘤 / 環境要因 / 宿主要因 / 季節 / 冠動脈 / 急性期治療 / 多施設共同研究 / 臨床疫学 / 後天性心疾患 / 疫学 / 危険因子 / 冠動脈異常 / 治療抵抗性 / 時間集積性 / 地域集積性 / 多施設調査 |
研究開始時の研究の概要 |
川崎病は乳幼児に好発する急性の全身性血管炎で、日本で年間1万5千人余が罹患する。川崎病急性期に冠動脈瘤が発生する可能性があり、代表的な後天性心疾患である。病因は未解明だが、これまでの疫学研究によって、川崎病発症に時間集積性と地域集積性があることがわかっている。本研究では、発症の季節や患者年齢によって、発症に関わる環境因子が異なる可能性を仮定し、発症に関わった環境因子と宿主因子の相互作用によって、治療反応性や冠動脈病変の発生が異なると考えて研究計画を立てた。本研究では、川崎病冠動脈瘤発生防止のための治療戦略に役立てることを目標に、疫学研究の手法を用いて、冠動脈瘤発生予測モデルの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
近畿川崎病研究会が関連する二次調査は、2016年に川崎病を発症し、2府5県(大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、兵庫県、三重県、和歌山県)の医療機関から、第24回川崎病全国調査に報告された2,618例を対象に二次調査を実施した。回答が得られた2,095例(回収割合80%)のうちデータ欠損がなかった1,426例を解析対象とした。急性期治療内容は、初期治療では免疫グロブリン静注療法(以下、IVIG)単独80.3%、IVIGとステロイド併用12.8%であった。2ndライン治療で、 IVIG単独は72.7%、ステロイドが16.8%に使用された。3rdライン治療は、ステロイド投与23.2%、シクロスポリン投与22.0%、インフリキシマブ投与18.3%、血漿交換実施11%であった。 冠動脈病変(以下、CAA)について、旧基準(厚生省班会議基準)で43例(3.0%)で、新基準(Z-score使用)では126例(8.8%)となり、発症1か月時点でのCAAの割合は約3倍と判定された。ステロイド使用なし群を基準とした場合に、初期治療のみでステロイド使用群でCAAの割合に統計学的有意差は認めなかった。一方、追加治療でステロイド使用群で CAAの割合が有意に高かった。初期治療不応群に限定して感度分析を行った結果も同じ方向であった。病日が進んだ時点でのステロイド治療の適否は慎重な判断が必要である。また、川崎病の治療抵抗例に対する追加治療法について更なるデータの蓄積が必要である。 なお、回収できた回答の約2割で、身長の測定値に欠損を認めた。川崎病で不機嫌な乳幼児の身長測定の困難さや、2016年時点で冠動脈病変をZ-scoreで評価することが臨床現場にまだ浸透していたと言えなかった現状を反映したものと考えた。標準的な方法で冠動脈径のZ-scoreを得ることのfeasibilityについても検討が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症流行下で感染防止策のため、研究者間および研究協力者との研究打ち合わせや、研究実施現場での制限があったため。
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今後の研究の推進方策 |
補助事業で収集したデータを活用して、川崎病による冠動脈異常発生を事前に予測するモデル開発のための解析を進める。学会等への現地参加によって質疑応答や意見交換を活発に行って最新の情報を収集し本研究に活かす。
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