研究課題/領域番号 |
19H03905
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
目時 弘仁 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (20580377)
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研究分担者 |
龍田 希 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40547709)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 母子保健 / 長期予後 / 高血圧 / 妊娠高血圧症候群 / 家庭血圧 / 出生コホート / 出生体重 / DOHaD |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠高血圧症候群は妊婦の10%弱に発症する疾患群で、単に母体の血圧が上昇するだけではなく、母児共に周産期リスクが上昇し、生命の危険を伴う。長期的には、母児の高い生活習慣病リスクや、自閉症スペクトラム障害をはじめとする児の発達障害リスクと関連することが知られ、妊娠高血圧症候群の原因解明と予防戦略の確立は重要である。 近年、胎盤の形成障害や母体の血管内皮細胞障害が原因の一つと考えられるようになり、妊娠中の高血圧や出生体重の減少は表現型のひとつとも考えられる。本研究計画では、母児の影響の双方向性を考慮して、母児予後や生活習慣病の発症に及ぼす影響にどのような要因が最も影響が大きいかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
血圧変動や血圧変化の軌跡は将来の妊娠高血圧症候群発症予測や児の体重予測に重要であることが明らかとなった。妊娠24週未満の空腹時血糖およびHbA1c高値はそれぞれ妊娠高血圧症候群診断のリスク因子であり、空腹時血糖と比較してHbA1cの方が妊娠高血圧症候群診断との関連が強かった。また、妊娠高血圧症候群の既往は将来の糖尿病リスクや高血圧リスクを高めていることが確認された。さらに、低出生体重で児を産んだかどうかもその後の母の高血圧有病と関連していた。低出生体重がマーカーであるか原因であるかについては今後の検討が必要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BOSHI研究の研究成果は、白衣効果の大きさについて2021年に報告されたメタ解析でも同様の結果が確認された。喫煙と妊娠高血圧症候群に関するメタ解析でも他のコホートとほぼ同様の結果を示した。妊娠期間中の血圧と児の体重との関連は妊娠高血圧症候群の診療指針2021でも引用されている。血圧変化の軌跡が児の体重に及ぼす影響については国際的にも同様に報告がなされるようになり、今後、発症予測の面からも重要である。
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