研究課題/領域番号 |
19H03912
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
有馬 久富 福岡大学, 医学部, 教授 (20437784)
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研究分担者 |
三浦 伸一郎 福岡大学, 医学部, 教授 (20343709)
野田 慶太 福岡大学, 医学部, 教授 (70289536)
大屋 祐輔 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30240964)
野出 孝一 佐賀大学, 医学部, 教授 (80359950)
冨永 光裕 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 高血圧内科科長 (80817627)
土橋 卓也 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 客員臨床研究員 (30163827)
後藤 健一 九州大学, 医学研究院, 教授 (30549887)
吉村 力 福岡大学, 医学部, 准教授 (20511885)
前田 俊樹 福岡大学, 医学部, 講師 (50555555)
川添 美紀 福岡大学, 医学部, 講師 (30469374)
佐藤 敦 福岡大学, 医学部, 講師 (60816263)
安藤 眞一 九州大学, 大学病院, 特別教員 (90575284)
緒方 利安 福岡大学, 医学部, 准教授 (20609490)
中島 衡 福岡大学, 医学部, 教授 (70188960)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 心房細動 / 高血圧 / 降圧目標 / 臨床試験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、高血圧を合併したリスクの高い心房細動患者を対象に、家庭収縮期血圧120mmHg未満をめざす積極的降圧療法の治療効果(脳血管障害をはじめとする循環器疾患の抑制効果、抗凝固薬により増加する脳出血の抑制効果など)を、研究者主導型国際共同無作為化比較試験により明らかにする。本研究を実施することにより、高リスクにも関わらず降圧目標が明示されていない心房細動患者に至適降圧レベルが明らかとなり、国内ガイドラインを改定する上での強力なエビデンスとなり、その結果、わが国における循環器疾患の予防、医療費の削減および健康寿命の延伸につながるものと期待される。
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研究成果の概要 |
高リスク心房細動患者を、積極的降圧群(降圧目標:家庭収縮期血圧120mmHg未満)と標準治療群(降圧目標:135未満)に無作為割付けし、長期間追跡する研究者主導型国際共同無作為化比較試験を実施した。これまでに、1343名の心房細動患者が登録され、1016名で無作為割付けされたプロトコール治療が開始された。積極的降圧群の家庭収縮期血圧の平均値(3か月後124mmHg、6か月後122、12か月後123、18か月後123、24か月後122、30か月後118)は、通常治療群よりも6-11mmHg低い状態が維持されていた。また、データモニタリング委員会で、安全性上の問題は指摘されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高血圧を合併したリスクの高い心房細動患者において積極的降圧療法(降圧目標:家庭収縮期血圧120mmHg未満)の実行可能性・安全性および有効を検討する研究者主導型国際共同無作為化比較試験において、割付群間の血圧差を十分に確保することができた。また、積極的降圧療法に伴う明らかな安全性上の懸念もなかった。長期間の追跡を実施することにより、心房細動患者の至適降圧レベルが明らかとなり、わが国における循環器疾患の予防、医療費の削減および健康寿命の延伸につながるものと期待される。
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