研究課題/領域番号 |
19H03921
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
兵藤 好美 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (90151555)
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研究分担者 |
柘野 浩子 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00613910)
中村 美枝子 流通経済大学, 社会学部, 教授 (30207922)
田中 共子 岡山大学, 社会文化科学学域, 教授 (40227153)
山本 恵美子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (50464128)
近藤 真紀子 (前田真紀子) 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (70243516)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 医療事故生成プロセス防御モデル / 医療安全 / 心理教育 / 模擬体験 / ゲーミングシミュレーション / レジリエンスエンジニアリング / 情報伝達 / 自己点検 / 総合プログラム / 薬剤選択 / 作業中断 / 集中力 / 筆記用具の使用 / 看護学生 / レジリエンスエンジニアリングン / プロセス制御モデル / 医療事故生成 / ダブルチェック / 知覚スキル教育 / 正答率 / 時間切迫 / 依存現象 / 共同作業 / 情報伝達教育 / 認知機能の低下 / 確認不足 / ヒヤリハット / 焦り / 間違いやすい配列 / 大丈夫 / 医療事故生成(発生) |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、独自の「医療事故生成プロセス防御モデル」を基盤に、心理的に巧妙に構築された「模擬体験」を使い、ゲーミングシミュレーション法による医療事故防御に向けた医療安全教育を着想した。これは失敗の許されない現場ニーズと、参加・体験型の教育ニーズの両立を可能にする教育手法である。 また、想定外事態への柔軟な対応力を事故防止の鍵とみる「レジリエンスエンジニアリング」の視点を具現化すると共に、心理教育としての緻密な構成と効果測定、介入実践縦断パラダイムの検証を行う。本研究では、特に情報伝達と自己点検に関するゲーム開発に重点を置き、評価-体験-訓練の多層構造化による医療安全教育体系の構築と普及を目指す。
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研究成果の概要 |
これまで我々は、オリジナルの理論モデル「医療事故生成プロセス防御モデル」を基盤に置き、心理的に巧妙に構築された「模擬体験」を使いゲーミングシミュレーション法による医療事故防御に向けた医療安全教育を着想した。失敗の許されない現場ニーズと、参加・体験型の教育ニーズの両立を可能にする教育手法であった。 また、想定外事態への柔軟な対応力を事故防止の鍵とみる「レジリエンスエンジニアリング」の視点を具現化すると共に、本研究では、特に情報伝達と自己点検に関するゲーム開発に重点を置き、評価-体験-訓練の多層構造化による医療安全教育体系の構築を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の医療安全教育は講義中心で平板・効果も不明瞭だが、本研究成果は、心理学ベースの確かな基盤理論と精密な効果検証を伴った科学的で効果的な手法を供給できる内容となった。懲罰・禁止的事故教育とは違い、ゲーム法は「楽しく」学習者が安全教育を厭わず「分かりやすい」ため早期に適用できる。また「実感できる」ため自我関与が高く、「大事なことを理解できた」と感じることができる。それ故、安全行動実践の動機付けや安心感、自己効力感が向上する学術的意義は大きい。 経験を問わず、学生、専門職、新人研修等、適用範囲拡大が望める。レジリエンス概念を基盤とする安全教育の新たな標準となる可能性を秘める社会的意義も併せ持つ。
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