研究課題/領域番号 |
19H03928
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
戸ヶ里 泰典 放送大学, 教養学部, 教授 (20509525)
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研究分担者 |
山崎 喜比古 放送大学, 教養学部, 客員研究員 (10174666)
谷木 龍男 東海大学, 体育学部, 特任准教授 (30581574)
竹内 朋子 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (70636167)
神崎 初美 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (80295774)
井上 洋士 順天堂大学, 医療看護学研究科, 特任教授 (60375623)
本江 朝美 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (80300060)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 健康生成論 / 首尾一貫感覚 / アセットアプローチ / 慢性疾患患者 / セルフマネジメント / 適応 / sense of coherence / 患者・当事者 / 看護師 / 看護実践 / 支援 / ストレス対処力 / 看護管理 / 看護職場 / 関節リウマチ / HIV陽性者 / QOL / 健康 |
研究開始時の研究の概要 |
管理・教育を含む広義の看護実践において対象の身体的あるいは心理社会的な資源の開発と活用が重視され、その活用力・動員力概念でもあるストレス対処・健康生成力概念SOCへの着眼が進んでいる。しかしどのように看護実践に応用できるかという整理は不十分である。これは看護実践に健康生成論的な視点と方法を提供する応用モデルの整備が遅れていることが一因といえる。そこで、①看護管理・看護教育、②患者・当事者への看護実践、③生体・生理的メカニズムを通じた看護実践、のそれぞれに繋がる応用モデルはどのように構築できるのかという問いを立て、健康生成論とSOCに関する一連の理論を看護実践へ応用したモデル開発を目的とした。
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研究成果の概要 |
管理・教育を含む広義の看護実践において対象の身体的心理社会的な資源の活用力・動員力概念でもあるストレス対処・健康生成力概念sense of coherence(SOC)への着眼が進んでいる。SOCの基盤的視座である健康生成論に基づいた看護実践への応用に向け実証研究および理論的整理を通じて検討した。関節リウマチ・パーキンソン病・精神疾患などの慢性疾患患者、HIV陽性者、LGBTQ当事者、一般病院・精神科・高齢者施設勤務の看護師、介護士を対象とした実証研究、健康生成論的アプローチ、アセットアプローチ等の諸理論を踏まえ、看護の対象(看護職・患者・当事者)の心理社会的適応への支援モデルを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療の高度化、高齢化が進む中、医療・福祉の専門的サービスを必要とする人々が増えている。その中で良い看護サービスとは患者に効果的な治療を提供し治癒を目指すだけではない点が強調されてきた。近年看護学でよく扱われているSOCというストレス対処・健康生成力は、健康生成論という、病気の原因を探り除去する医学的立場とは対立する健康の要因を探り促進する立場に基づいている。SOCや健康生成論の観点で看護を研究することを通じて、例えば、患者が失ったものを取り戻すだけでなく、今あって強みになるものを見出すことや、専門職権ではなく人権を尊重すること、適応する力・生きる力を支援するといった方向性を見出すことになった。
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