研究課題/領域番号 |
19H03937
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
小竹 久実子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90320639)
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研究分担者 |
鈴鴨 よしみ 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (60362472)
岩永 和代 福岡大学, 医学部, 准教授 (40461537)
甲斐 一郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 名誉教授 (30126023)
羽場 香織 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90419721)
栗田 麻美 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00574922)
高橋 綾 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (70331345)
石橋 曜子 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 講師 (70469386)
原 頼子 久留米大学, 医学部, 教授 (60289501)
新 裕紀子 久留米大学, 医学部, 助教 (10782055)
太田 一郎 近畿大学, 奈良病院, 講師 (00326323)
上村 裕和 奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (90285370)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 喉頭全摘出者 / 喉頭・咽頭がん / 心理的適応 / QOL / 情報・心理的サポート / RCT / 看護介入 / 継続看護 / 縦断調査 / 術前 / 退院3ヶ月後 / 退院1年後 / 情報的・心理的サポート / 喉頭摘出者 / 術前から退院12ヶ月後 / 情報的心理的サポート / 嚥下困難 / 味覚・嗅覚障害 / ソーシャルサポート / 味覚嗅覚障害 / 看護体制 |
研究開始時の研究の概要 |
咽喉頭がんによる喉頭全摘出者は, 術前からがんによる辛さがあり, 術後も失声障害や永久気管孔造設に伴う生活のしづらさが生じるため,QOLは退院1年後も術前と変わらず低いままである。特に, 退院3か月後のQOLは, 心身社会面の全てに下降傾向があり, 社会復帰後の適応の困難さが窺えた。QOL向上においてフォーマルな情報的・心理的サポートが有効だが、その体制は十分に整えられていない。そこで本研究は, 喉頭摘出者の暮らしを支える看護介入に関する訓練を受けた看護師を配置し, 術前から退院1年後までの看護介入の効果をRCTにて検証し, 退院後も安心して暮らせるようシームレスな看護体制の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
【目的】Primary Outcomeは、情報的・心理的看護介入(面接群)のほうが情報提供のみ(対照群)と比較して, 術前から退院3か月後までの喉頭摘出者の心理的適応とQOLが下降することなく維持向上できるのか、Secondary Outcomeは、退院1年後までの心理的適応とQOLが向上し続けることができるのかを明らかにすることであった。【方法】Randomized Controlled Trialを用いて対照群31例、面接群35例に分けて面接効果を検証した【結果】術前から退院3ヶ月後までの面接群の心理的適応とQOLは下降せず維持した。さらに、退院1年後まで向上し続けることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は、世界初の結果である。RCTにより、ガイドブックのみ対照群とガイドブックと面接看護介入の比較結果、退院3ヶ月後にQOL下降せず、退院1年後も術前よりやや上回る傾向がみられた。術前から継続的に看護者が面接をしながら一緒に患者と伴走する継続看護の重要性を示唆する結果であった。術前からケアチーム体制を整えて継続看護をする必要があり、各病院の特徴に合わせてチーム地勢を整える研究が求められる。
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