研究課題/領域番号 |
19H03938
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
矢ヶ崎 香 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 教授 (80459247)
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研究分担者 |
浜本 康夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (10513921)
小松 浩子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (60158300)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | がん高齢者 / 薬物療法 / フレイル / 観察研究 / がん薬物療法 / 高齢者 / がん / 食生活 / 質的研究 / がん患者 |
研究開始時の研究の概要 |
がん薬物療法を受ける高齢がん患者の健康状態を考慮した適切なケアは、副作用に伴うフレイル(脆弱性)の進行を予防し、生活の質の維持に重要である。本研究はがん薬物療法を受ける高齢がん患者のフレイルの影響要因を明らかにし、それらの結果を基にフレイルの進行予防のためケアモデルを開発、実用性の検証を行うことが目的である。家で暮らす高齢がん患者が実用できるケアモデルを提供し、フレイル進行予防に貢献することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、がん薬物療法を受ける高齢がん患者のフレイルの進行を予防するためのハーモニーケアモデルを開発し、実用性の検証を行うことである。 2021年度は計画に基づいて次の成果を得た。 1)初年度より実施した質的研究では、がん治療を受ける消化器がん高齢者の食生活の経験を明らかにすることを目的に、消化器がん患者21名に半構造化質問紙を用いたインタビュー調査を行った。結果として、3つのテーマ(impact on daily life, significance of eating, and rediscovering the joy of eating.)が導かれた。食の問題を抱えながらも、消化器がん高齢者は食の楽しさや価値を探し求め、再発見し、その自分の食に対する信念に基づき食生活の変化に対処していることが明らかになった。医療者は患者が食の楽しみを見出せるようなセルフマネジメントの支援の必要性も示唆された。本質的研究:「Rediscovering the Joy of Eating in Older Adults With Gastrointestinal Cancer Undergoing Treatment」は国際誌に採択され公表した。 2)1)の質的研究の結果に基づきがん薬物療法を受ける高齢がん患者の脆弱さ(フレイル等)と食の問題に関する縦断観察研究を行う。質的研究が採択までに期間を要し、量的研究に関するレビューや計画検討にも時間を要した。 3)がん専門医およびがん看護専門看護師より、高齢がん患者のフレイル予防および食の問題への治療、ケアに関して、意見交換を進めている。最終年度も引き続き、研究結果も含めた議論を行い、ケアモデル開発を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの影響で、データ収集など研究推進に大きな影響を受け、その後の調査も遅れている。また質的研究論文の採択までに時間を要し、次の研究計画の準備にも影響が出て、やや遅れがている。
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今後の研究の推進方策 |
量的研究について倫理審査委員会での審査にも時間を要すため、対応策としては、研究分担者や研究フィールドとの連携、調整を早めに行い、倫理審査結果にて承認を得たらすぐに調査が開始できるように勧める。
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