研究課題/領域番号 |
19H03941
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2020-2022) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
上別府 圭子 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (70337856)
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研究分担者 |
春名 めぐみ 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00332601)
宮本 有紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (10292616)
佐藤 伊織 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (20622252)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2019年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 家族看護学 / ダイバシティ / ヘルスクオリティ / アウトカムリサーチ / 家族 / QOL / 健康 / family / health quality / outcome research / diversity |
研究開始時の研究の概要 |
ダイバシティを大切にする現代社会における、共通の看護目標を明確化するために、本研究は、あらゆる家族に共通するヘルスクオリティを明らかにする。具体的には、現代日本のあらゆる家族に共通するヘルスクオリティとはどのような概念かを明確化・言語化し、指標(中核指標)を開発する。また、4つの特定の現場領域に対応したヘルスクオリティ指標(領域指標)を開発することを目的とする。開発した指標を、どのように使うのかという方法論を同時に開発することも、重要な目的に含まれる。4つの現場領域から作成した指標を、現場でのパイロットテスト・フィールドテストにより妥当性を検証するところまでを本研究では行う。
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研究成果の概要 |
5課題の各研究チームにて、ヘルスクオリティ指標の作成を目標に研究を実施した。 [1]形成期・発展期の家族[2]最も弱い者(新生児・重症心身障害児・認知症高齢者)の家族[3]小児慢性疾患患者の家族[4]精神健康上困難を経験した人の家族[5]パートナーから暴力(IPV)を受けたサバイバーが新たに創造した家族について、手記やインタビュー、ディスカッションを通じて、家族の価値観や、感情や支援のやりとりと葛藤、医療上の意思決定場面での家族の困難、自立/自律を促進する家族の特徴、疾患を有する人が嬉しく思う家族や周囲からの言動、支援者がもつ感情・態度や信念などを明らかにした。共通指標の作成は困難であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「家族の健康の質」の概念化・指標化は、それ自体、難しいが、近年の家族の多様化はその困難性に拍車をかけ、ますます複雑で困難な課題となっている。人々の健康な生活は、個人の健康改善は大きな要素ではあるが、周囲の人や家族員の健康犠牲の上に成り立つものではなく、家族全体のヘルスクオリティをアウトカムとして設定しなくてはならない。看護のみならず医療関係の研究は、疾患ごとの研究や発達段階毎の研究がほとんどであり、多様な家族について併せて検討する場自体、限られていた。本研究では 5つの(家族)課題に分けてヘルスクオリティ指標を検討し、また併せて検討した点で新規性があり、アウトカムの作成に迫ることができた。
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