研究課題/領域番号 |
19H03944
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松崎 政代 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40547824)
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研究分担者 |
藪中 幸一 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい准教授 (00737215)
藤田 恵理子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい研究員 (00824054)
平出 美栄子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (50795739)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 助産学 / 乳房ケア / 母乳育児 / 超音波診断装置 / 緒音波診断装置 / 乳房管理 / 超音波診断法 / 乳腺炎 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究のゴールは、母乳育児率の増加を目指し、助産師が母乳育児支援のための補助道具としてエコーによる乳房評価の実施と効果的な母乳育児のケアを母親に提供することである。本研究では、臨床現場での母乳育児のためのエコーを用いた乳房アセスメント方法の確立のため以下①~③の研究を行う。 【研究①:測定方法】妊娠期から育児期の、エコーを用いた乳腺、乳管の測定方法の妥当性の検証、【研究②:有用性の検討】 乳汁分泌過多、不足時や乳腺炎時の乳房ケアの評価のエコー使用の有用性の検証、【研究③:feasibility】臨床助産師による妊娠期・育児期のエコーによる乳房評価の実施可能性(feasibility)の検証
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研究成果の概要 |
超音波診断装置を用いた母乳育児の指導・乳房ケアの効果の検証を目標に研究を行い、 ①妊娠中期から産後1か月の画像データを収集し、生理的変化での画像を明らかにした。妊娠経過に伴い乳管の拡張、乳腺の肥厚が見られ、産後3日頃のうっ積では乳頭直下の乳管の拡張は描出できるが、乳房全体は乳管を描出することは困難になることが示された。②肉芽性乳腺炎、乳腺炎症状を有する症例のケアの前後のエコー画像データを収集し解析を行った。③助産師の実施において、ポケットエコーの利便性が示され、手技の習得は早いものの、画像の読影の難しさが課題となった。臨床で実施していくには、特に画像の見方や解釈の仕方の教育が必要になる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母乳育児は、母親の乳がん卵巣がんなどの発症リスク軽減し、児の感染症の予防などの影響が明らかにされている。しかし、日本の母乳育児率は60%に届かず母乳育児の継続率の向上が課題とされている。今回、超音波診断装置(US)を用いて、乳房の生理的変化やケアの影響を可視化することができ、その有用性と課題を示すことができた。今後は、USを用いた母乳育児支援の臨床への適応と母乳育児率への効果を検証する研究が必要であり、本研究は、母乳育児率及び継続率の向上のための研究の発展に寄与した。
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