研究課題/領域番号 |
19H03946
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
加納 尚美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (40202858)
|
研究分担者 |
家吉 望み 東京有明医療大学, 看護学部, 准教授 (00582248)
笠井 久美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (10795339)
米山 奈奈子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20276877)
岩井 浩一 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (30167275)
李 節子 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (30259072)
長江 美代子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (40418869)
藤田 景子 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (60587418)
三隅 順子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 講師 (80282755)
山波 真理 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (80736851)
金澤 悠喜 筑波大学, 医学医療系, 助教 (80812833)
山海 千保子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (90438101)
藤岡 寛 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (90555327)
齋藤 佑見子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (40849296)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
|
キーワード | SANE-J / 性暴力対応看護師 / e-learning / 被害者支援 / 教育プログラム / 性暴力 / eラーニング / 被害支援 / 看護師 / コア・カリキュラム / オンライン / SANE-J / e-learning システム / web教育 / フォレンジック看護 / コンピテンシー / 性暴力被害者支援 / 遠隔教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本独自の性暴力被害者支援看護師養成(SANE, Sexual Assault Nurse Examiner)のための教育基準を確立し、汎用性のある日本版性暴力被害者支援看護師(SANE-J, Sexual Assault Nurse Examiner-Japan)教育プログラムを開発することを目的としている。これにより全国的なSANE-J認定基準の基礎を作り、研修者の拡大を図り、全国の性暴力被害者のためのワンストップセンターや医療機関等での性暴力被害者支援における看護の社会的貢献が期待できると考える。
|
研究実績の概要 |
eラーニングコンテンツ作成のために、日本における性暴力対応看護師(Sexual Assault Nurse Examiner, SANE)のためのコア・カリキュラムを検討した。 日本でSANE研修を行っている東京のNPO法人、名古屋の一般社団法人、米国ネブラスカ大学と秋田大学での合同研修の研修資料を及び関連書籍を基に比較検討した。その際に、本邦ではまだ数少ないSANEとしての活動している研究メンバーの実践経験とも照合しながら行った。 その結果、コア・カリキュラムとして8つの大項目、22の中項目、63の学習目標を下記のように抽出した。大項目は下記である。 1.フォレンジック看護と性暴力の概要、2.被害者の反応と危機介入、3地域機関との連携、4.被害者のアセスメントと必要な検査と治療、5.法医学の知識と技術、6.リプロダクティブ・ヘルスの基本知識、7.帰宅/退院とフォローアップ計画、8.法的検討事項と訴訟手続き、であった。 日本でのSANEの研修は、これまで現場のニーズと日本の医療状況での限界と海外の実践例を鑑みながら行われてきており、すでに約700名が研修を修了している。今後、このコア・カリキュラムを基に、各研修機関での教育評価を行い、さらに教育内容のレベルアップを図れるようにする必要がある。本研究としては、これらのコア・カリキュラムを基にSANE-Jのe-learningを開発する計画である。尚、この結果の一部は、日本フォレンジック看護学会SANE-J教育ガイドラインにより引用された。 2全国に52か所に行政が関与する性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターが活動している。今後、SANEの役割と活動が拡大することが予測され、全国どこでも受講できるeラーニングの需要が高まること可能性がある。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
eラーニングのコンテンツの基盤となるコア・カリキュラムの明確にできたが、具体的な下位項目の教育目標、内容についての精選、および、効果的なインストラクションデザインの設計に時間を要していた。また、年度途中、研究代表者の病気の発覚、入院、治療という状況が生じて研究遂行が遅れた。
|
今後の研究の推進方策 |
eラーニングのコンテンツは精選され、インストラクションデザインの内容の設計もでき、研究遂行を継続できると考えられる。
|