研究課題/領域番号 |
19H03949
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
工藤 美子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40234455)
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研究分担者 |
清野 仁美 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20595417)
梅田 麻希 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (40424311)
玉木 敦子 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (90271478)
渡邉 竹美 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (90279919)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | メンタルヘルス / 周産期 / 看護 / 多職種連携 / ケアモデル / 外来 / 多職種 / 連携 |
研究開始時の研究の概要 |
メンタルヘルスに問題を抱える妊婦に対し、産科外来において精神症状をスクリーニングするとともに、妊娠中ならびに出産後に精神状態を悪化させることなく、出産した児を養育することができるようにする支援が必要である。看護職は、外来通院中の妊婦に対し、精神科医療機関や自治体行政機関の保健医療福祉職と連携を取りながら必要とされる支援を行う。 本研究の目的は、産科外来におけるメンタルヘルスに問題を抱える妊婦に対する看護ケアモデルを示し、そのモデルに基づく産科外来看護ケアマニュアルを示すことである。さらに、日本の縮図といわれる兵庫県をモデル地域として、多職種地域連携のモデルを示すことも目的としている。
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研究実績の概要 |
兵庫県内の産科医療機関(6機関)の外来部門に勤務する看護師及び助産師で、メンタルヘルスに問題を抱える妊婦を支援したことがある者15名に、半構造化インタビューを実施し、インタビューデータの逐語録から看護実践を抽出した。その結果、産科外来での看護支援は、「妊婦のメンタルヘルスニーズを把握する」(フェーズ1)、「産科外来での継続的なアセスメントと支援」(フェーズ2)、「他施設と連携する」(フェーズ3)に分けられ、フェーズ1では、「気になるサインを見逃さない」「複数のスタッフで“気になるサイン”を共有する」「問診票やチェックリストを活用する」の3つの実践が、フェーズ2では、「多角的にアセスメントする」「情報を共有して支援方針を立てる」「妊婦に安心感を与え、信頼関係を築く」「妊婦のニーズに応える」「妊婦のサポート体制を整える」といった看護実践が抽出され、フェーズ3では、「複数のスタッフで判断する」「多職種地域連携の体制を作る」「妊婦と他施設をつなぐ」といった看護実践が抽出された。施設外の多職種と連携する際の判断基準には、「地域での継続的な支援を必要とする」「メンタルヘルスが悪化するリスクがある」「心身の安全を確保する必要がある」の3つが挙げられた。この結果を基に、兵庫県内の産科医療機関に勤務する看護職を対象に、量的調査(WEB調査)を実施した。 また、精神科を有しない総合病院にある総合周産期母子医療センターの産科外来におけるメンタルヘルスに問題を抱える妊婦に対する多職種連携の現状を、助産師,産科医師,臨床心理士,医療ソーシャルワーカー,および連携する精神科医療機関に勤務する精神科医師,地域の保健師を対象にしたインタビューデータから、各職種の連携のあり方を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
看護職を対象とした量的調査(WEB調査)は次年度に繰り越して実施したため
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今後の研究の推進方策 |
質的記述的研究により明らかとなったメンタルヘルスに問題を抱える妊婦に対する看護職の支援や多職種による連携体制と、兵庫県内の産科医療機関のメンタルヘルスに問題を抱える妊婦の支援や連携の実態から、支援ガイド(マニュアル)を作成すると共に、兵庫県内の妊婦に対するメンタルヘルス支援や連携の強化を図るための研修会を開催する。
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