研究課題/領域番号 |
19H03958
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
竹中 彰治 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50313549)
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研究分担者 |
山崎 達也 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00358889)
土門 久哲 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00594350)
清水 詩子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10401762)
黒瀬 雅之 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (40397162)
茂呂 寛 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (40509452)
野杁 由一郎 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50218286)
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00179532)
佐藤 信枝 (江口信枝) 新潟医療福祉大学, 看護学部, 教授 (20289797)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 訪問看護師 / リスクアセスメント / 地域包括ケア / 科学的評価 / 誤嚥性肺炎 / 口腔バイオフィルム / オーラルリテラシー / オラールリテラシー |
研究開始時の研究の概要 |
地域包括ケアシステムの確立が推進される中で、在宅高齢者の身体状態の変化を察知するリスクアセスメントが重要となっている。本研究の目的は、医療の中心を担う看護師が、高齢者の協力度に関係なく、誤嚥性肺炎のリスクの進行を予知できる科学的評価システムを開発することである。 これまでは経験の中でリスクを見抜いてきたため、熟練度により身体変化の気づきに差が生じていた。もし、看護師のリスクアセスメントを裏付ける科学的評価が実現されれば、病気の早期発見の確信が得やすくなる。 開発する科学的評価法は、誤嚥性肺炎の原因である口腔細菌の質と量の評価と、簡易嚥下機能評価を柱とした”健康状態の見える化”である。
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研究成果の概要 |
在宅高齢者のリスクアセスメントは、持ち込める測定器が限られるため、客観的指標が少なく、経験の中でリスクを見抜く必要がある。本研究では、特殊な機器を必要とせず、患者の協力度に左右されない、感染症の発症リスクを判定可能な科学的評価法の開発を行なった。指尖の微量の血液から、CRPを20, 40, 60 mg/Lの3段階で判定するイムノクロマト試薬は、臨床検査における定量値と高い一致性を示した(カッパ係数:0.8475)。HemoCue WBC DIFFシステムを用いた白血球5分類の測定は、総白血球数が臨床検査における定量値と最も高い一致性を示し、在宅での活用に有用である可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
政府が推進する地域包括ケアシステムは、在宅移行支援であり、地域が一体となって在宅高齢者の医療・介護・予防・住まい・生活を包括的に支援する体制である。今後、在宅高齢者の心身状態の変化をいち早く察知し、病院へ連れて行ったほうが良いか、在宅で様子を見ていて良いかを判断するリスクアセスメントがますます重要となる。本研究で開発された科学的評価法は、訪問看護師の経験に依存せず、感染症の兆候を客観的に判定できる。在宅に持ち込める機器が限られることから、開発コンセプトは、簡便、専用の測定器が不要、電源不要、迅速診断、目視による判定を必要要件とした。過疎化地域医療、遠隔医療、災害医療等にも応用可能である。
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