研究課題/領域番号 |
19H03962
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
大川 貴子 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20254485)
|
研究分担者 |
三澤 文紀 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (00438607)
矢原 隆行 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 教授 (60333267)
安保 寛明 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00347189)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
|
キーワード | リフレクティング / 精神障害者 / 家族 / 地域生活 / 地域 / 地域支援 / 精神障害者家族 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地域で生活する精神障害者を有する家族に対して、リフレクティングという支 援方法を用いた、日本において実施可能な実践的介入モデルを構築し、その介入を実施した際の家族の変化を明らかにすることを目的とする。具体的には、リフレクティングの実践者を育成する教育プログラム構築のための研究、および、日本において地域に生活する精神障害者家族へ実施可能なリフレクティングを用いた実践的介入モデルの構築のための研究を行い、それらの結果に基づき、精神障害者家族に対して、リフレクティングを用いた支援を行い、そのことによる変化を、質的および量的データにより明らかにする。
|
研究実績の概要 |
本研究は、精神科訪問看護またはアウトリーチ支援を利用している精神障害者およびその家族に対して、リフレクティングを用いた面接(以下、リフレクティング面接)を実施し、どのような相談内容に対して、どのようにリフレクティングを行い、その結果どのような変化が生じるのかを明らかにすることを目的としている。 2021年7月より、福島県内の訪問看護ステーションなごみと訪問看護ステーションのびのび、および、熊本県内の桜が丘病院アウトリーチセンターにて、地域で暮らす精神障害者およびその家族で、本研究への参加同意が得られた者に対して、リフレクティング面接を開始した。7ケースに対して、1ケースあたり1~5回のリフレクティング面接を実施し、面接場面を動画撮影あるいは録音をし、逐語録を作成して、面接内容の分析を行っている。リフレクティング面接の対象者7ケースのうち、2ケースがアウトリーチの利用者であり、5ケースが訪問看護の利用者である。7ケース中6ケースは精神障害者自身であり、1ケースは精神障害者の家族である。また、7ケースすべてが、初回の面接にて、今後もリフレクティング面接を継続して受けたいと希望した。対象者が面接において相談したいとした内容は様々であるが、家族間でのコミュニケーションのことや、職場や福祉事業所等での対人関係の持ち方に関してなど、他者との関りに関することが多く語られた。また、症状との向き合い方や自分の行いたい活動について、将来に向けての不安など、多岐に及んでいた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症の影響により、対面での面接を実施することが難しい状況にあり、対象者への研究協力依頼を行うこと自体実施困難となっていたため。
|
今後の研究の推進方策 |
研究協力者を募り、対象者数を増やしてリフレクティング面接を随時実施していく。また、リフレクティング面接が終了したケースに対して、コ・リサーチ面接を実施していく。
|