研究課題/領域番号 |
19H03974
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
梁 楠 京都大学, 医学研究科, 教授 (70512515)
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研究分担者 |
高橋 真 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (50435690)
伊藤 明良 京都大学, 医学研究科, 助教 (50762134)
青山 朋樹 京都大学, 医学研究科, 教授 (90378886)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
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キーワード | 反復経頭蓋磁気刺激法 / 中枢神経系 / 末梢神経系 / リハビリテーション / 末梢神経損傷 / 運動学習 / 二連発磁気刺激法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,末梢神経損傷の機能回復に関する中枢メカニズムを明らかにすると同時に,反復経頭蓋磁気刺激法(rTMS)の治療効果を検証することを目的としている.具体的には,まず実験動物において末梢神経損傷モデルを作製し,機能回復に伴う末梢神経系および中枢神経系の興奮性変化を明らかにする.また,実験動物の頭蓋上で皮質運動野に対してrTMSを実施し,それが末梢神経損傷の機能回復に与える影響について調べる.さらに人を対象に,健常者においてrTMSの介入による中枢神経系と末梢神経系の興奮性変化を明らかにしたうえで,末梢神経損傷患者においてrTMSの効果について検討し,効果的なリハビリテーション治療を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究は末梢神経損傷あるいは中枢神経系障害による機能障害が回復するメカニズム,そして反復経頭蓋磁気刺激法(rTMS)を用いた治療効果について,実験動物あるいはヒトを対象に実験を行った.実験動物(ラット)を用いた実験では,rTMSによる血圧や心拍といった循環応答を検討すると同時に,末梢神経損傷モデルにおけるrTMSの効果について電気生理学的・組織学的に検討した.ヒトを用いた実験では,機能回復で良く用いられる指標として力発揮課題遂行時や,認知機能に焦点を当てた注意の焦点化課題,単純・選択反応課題遂行時の大脳皮質運動野,前頭前野の興奮性変化を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において,実験動物を対象とした実験では末梢神経損傷の機能回復過程およびrTMSの効果について検討し,ヒトを対象とした実験では機能回復に関するリハビリテーション評価手法(手を用いた力発揮課題,注意の焦点化課題,単純・選択反応課題など)を用いて,その中枢制御機序について検討した.本研究によって得られた成果は,末梢神経損傷あるいは中枢神経系障害における機能回復メカニズムの解明に寄与する一方,末梢側や中枢側にrTMSを用いた治療効果について検証し,効果的なリハビリテーション治療プログラムの立案に貢献できると考える.
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