研究課題/領域番号 |
19H03979
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
若林 秀隆 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80508797)
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研究分担者 |
糸田 昌隆 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (10624984)
貴島 真佐子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 講師(非常勤) (40838091)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | サルコペニア / 摂食嚥下障害 / リハビリテーション栄養 |
研究開始時の研究の概要 |
サルコペニアの摂食嚥下障害の病態、リスク因子、診断を解明するために、以下の研究を行う。①超音波エコーによる嚥下関連筋の筋肉量・輝度の変化を継時的にみる(症例報告・集積)。②超音波エコーによる嚥下関連筋の筋肉量・輝度と、咽頭残留との関連をみる(横断研究)。③サルコペニアの摂食嚥下障害の様々なセッティングでの有病割合およびリスク因子を調べる(横断研究、多施設データベース研究)。④サルコペニアの摂食嚥下障害診断フローチャートを改訂して確定診断を創る研究。
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研究成果の概要 |
サルコペニアの摂食嚥下障害データベースとして摂食嚥下患者467人を登録した。平均年齢は80.4歳で、サルコペニアの摂食嚥下障害の可能性が高い105人(23%)、サルコペニアの摂食嚥下障害の可能性あり182人(39%)、サルコペニアの摂食嚥下障害ではない179人(38%)であった。摂食嚥下機能の予後不良因子として、GLIM基準での低栄養、CRP、modified Glasgow Prognostic Score (mGPS)、下腿周囲長、握力、四肢骨格筋指数が明らかになった。サルコペニアの摂食嚥下障害は、その他の原因疾患による摂食嚥下障害より摂食嚥下機能とADLの改善が悪かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
摂食嚥下障害の原因としてサルコペニア(筋肉量と筋力の低下)があることは、10年前にはほとんど認識されていなかった。今回、サルコペニアの摂食嚥下障害に関する多くのエビデンスを構築したことで、超高齢社会の日本では、高齢者の摂食嚥下障害の原因としてサルコペニアが重要なことが明らかになった。サルコペニアの摂食嚥下障害に関連する因子や機能予後が悪いことを明らかにしたので今後、摂食嚥下リハビリテーションの臨床現場でサルコペニアが見落とされる可能性が低くなると考える。
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