研究課題/領域番号 |
19H03990
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
武田 湖太郎 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (50618733)
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研究分担者 |
下田 信明 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (00275786)
加藤 健治 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 健康長寿支援ロボットセンター, 室長 (30771216)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | 心的回転課題 / 運動イメージ / 個人差 / 心的回転 / 仮想現実 / Medial-Lateral Effect / mental rotation / リハビリテーション / 事象関連脱同期 |
研究開始時の研究の概要 |
運動イメージ中には実際の運動で動員される神経が活性化することが知られており,運動の実施が困難な脳卒中患者のリハビリへの応用が期待されている.手の心的回転課題はリハビリ応用で重要な一人称運動イメージを想起させるとされるが,運動イメージ訓練では患者が運動をイメージできているか,またはその「量」を客観的に評価する方法が無い.本研究では,脳波からこれを客観化する方法を提案する.また,拡張現実による運動イメージの誘導を行うことで,潜在的であった運動イメージを顕在化させ,運動イメージ能力の増進およびリハビリの臨床への応用を目指す.
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研究実績の概要 |
手画像を用いた心的回転課題は提示された手画像が右手か左手かを判断する課題であるが,課題遂行時にこの運動イメージ,特に自身の上肢を想像する一人称の運動イメージを誘起させる課題として考えられている.しかし必ずしも課題遂行方略が運動イメージであると確定されているわけではなく,提示された画像自体を回転させる視覚イメージによる課題遂行の可能性も報告されている. 課題方略の違いは課題提示から判断までの時間を評価することで推定することが可能であり,呈示された手画像の回転方向が自身の動かしやすい方向の時に応答潜時が速くなる「Medial Lateral Effect」が見られた場合には運動をイメージしていたことが推測され得る. これまでの調査により,若年者と高齢者,またはパフォーマンスの良し悪しによって課題遂行方略が違うことを明らかにしてきたが,群間比較ではなく個々の被験者でどのような課題遂行方略を行っているのか,さらには課題試行回数により課題遂行方略が変容するのかを明らかにする必要がある. そこで当該年度は,若年健常成人を対象として課題遂行方略の個人差および変化を調査する実験を開始した.結果,試行回数を重ねるごとに,課題遂行の速度が速くなること,またMedial Lateral Effectの強さに変化がみられることが明らかとなった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度の終盤に至るまで,コロナ禍により被験者の募集に困難が生じた.
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今後の研究の推進方策 |
今年度は,手の心的回転課題における個人差の検討を行うため,若年健常成人の計測を継続する.検討内容として,Medial Lateral Effectの有無のみならず,被験者の内観とパフォーマンスとの関係を明らかにしていく.
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