研究課題/領域番号 |
19H03997
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 尚美学園大学 (2020-2021) 横浜国立大学 (2019) |
研究代表者 |
海老原 修 尚美学園大学, スポーツマネジメント学部, 教授(移行) (50185138)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 障害者スポーツ / リバース・インテグレーション / インクルーシブ・スタンダード / 縦断的追跡調査 / 同一児童・生徒への追跡調査 / 障がい者スポーツ / 障がい者スポーツ体験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は教育基本法やスポーツ基本法が保障するところの、障害をもつ児童・生徒が健常児と等しく教育を受ける権利を履行しているのかを問う挑戦的な試論と位置付けられる。障害者スポーツは、とりわけて、リバース・インテグレーションの実践は、障害による不可視な区分を可能な限り可視的に取り払う身体表現をともなう挑戦であり、必要最低限の条件整備となる応戦を超え、多種多様な障害をさらに乗り越える可能性をもつ。
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研究成果の概要 |
障害者スポーツに健常者が参画するリバース・インテグレーションをアイマスクを伴うブラインド・ウォーキングやジョギングとゴールボール、車いすバスケットボールの出前授業を横浜市立学校の児童生徒を対象に開講し、彼らの障害者やマイノリティへの対応すなわちインクルーシブ・スタンダードの変動を3か年、追跡的に調査した。この統制群に対して障害者スポーツの未体験者を同年代に求め、その変動も追跡的調査にて比較検討した。また、両群の継続的な比較分析にて確認されるインクルーシブ・スタンダードの妥当性を、インクルーシブ・スタンダード項目を含めた児童生徒と同じ調査票を成人を対象にインターネット調査の実査を通じて確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では障害者やマイノリティにたいするインクルーシブ・スタンダードに知識・理解、関心・意欲、態度・行動の3指標を設定し、障害者スポーツを体験した児童・生徒の変動を同定した。障害者スポーツの高度化は科学技術の発展とともに進展するが、その成果は特別支援学校での発展にとどまり、通級や一般教室での体育における身体欠損児と担当教員の応答「できることだけやりなさい」は両者の免罪符となり、体育プログラムの体系化は未成熟な現況にある。学校教育におけるリバース・インテグレーションの実践はかかる現状を打破する端緒となり、インクルーシブ・スタンダードによって的確に評価し、インクルーシブ教育の進展を顕在化できる。
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