研究課題/領域番号 |
19H04030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
大橋 憲太郎 岐阜大学, 工学部, 准教授 (50332953)
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研究分担者 |
石垣 診祐 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 教授 (40378170)
高島 茂雄 岐阜大学, 糖鎖生命コア研究所, 准教授 (50537610)
天谷 文昌 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60347466)
内尾 こずえ 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬資源研究支援センター, 主任研究員 (70373397)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ゴルジ体ストレス / 小胞体ストレス / 小胞体関連分解 / CREB3ファミリー / ATF6/CREB3ファミリー / TFE3 / ERストレス / ERAD / CREB3 |
研究開始時の研究の概要 |
小胞体で合成された因子が集積し、各種修飾や細胞内の各部位へ輸送を司る『ゴルジ体』の異常と老年性疾患の関連を明らかにする。本研究では、ゴルジ体ストレスセンサーの一つとされるCREB3を中心として検討し、CREB3の活性化制御及び標的因子の解明を行う。それにより、ゴルジストレス応答の包括的理解と加齢性疾患の関わりについて理解を深め、ゴルジ体異常を起因とする疾患に対する新たな予防・治療法の提案を目指す。
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研究実績の概要 |
一昨年、昨年度よりCREB3及びそれと類似の構造を有する小胞体局在性転写因子ATF6, CREB3L2の安定性やプロセッシングを検討してきた。これまでは主に、小胞体関連分解の主要因子であるSEL1L欠損細胞株を用いて検討してきたが、そのSEL1L欠損細胞株の網羅的なMS解析により得られた新たな小胞体局在性因子に着目し、その発現制御やCREB3/ATF3ファミリータンパク質制御との関連を解析した。また、SEL1L欠損の影響をin vivoにて評価するために、SEL1L欠損ゼブラフィッシュの樹立及び解析を分担者の高島とともに行った。 また、昨年度より取り組んできたオキシステロール結合性の化合物OSW-1により誘導されるゴルジ体ストレスシグナルの詳細についても検討を進めた。一昨年度行ったマイクロアレイ法による網羅的解析結果をもとに、OSW-1誘導性遺伝子についてRT-PCR法を用いて解析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
CREB3をはじめとするCREB3ファミリータンパク質の制御については、いくつかの新しい知見を得ることが出来た。一方で、ゴルジ体ストレスの全容については依然はっきりしていない。そこで、一昨年度より検討をはじめたOSW-1刺激による細胞応答の解析などをとおして、ゴルジ体シグナル機構の解明に繋げたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、SEL1L欠損細胞の解析より得られた因子によるCREB3ファミリーの制御についてより検討を進める予定である。また、SEL1L/Hrd1複合体以外の小胞体局在性ユビキチンリガーゼの小胞体・ゴルジ体恒常性維持ヘの寄与について検討も計画している。OSW-1刺激による細胞障害については、その標的とされるOSBPを欠損した細胞株を用いて野生型との比較検討を行う予定である。更には、その他の小胞体局在性タンパク質の折りたたみ不全・分解異常とER・ゴルジ体ストレスの関連についても解析を予定している。
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