研究課題/領域番号 |
19H04037
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
黒澤 裕子 東京医科大学, 医学部, 講師 (90623108)
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研究分担者 |
涌井 佐和子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (00360959)
篠原 広志 東京医科大学, 医学部, 講師 (10455793)
大黒 多希子 金沢大学, 疾患モデル総合研究センター, 教授 (30767249)
浜岡 隆文 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70266518)
石 龍徳 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (20175417)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | Cyclocreatine / mouse / サイクロクレアチン / クレアチン誘導体 / シクロクレアチン / クレアチン / 抗老化 / 神経変性疾患 / 脳委縮 / 老化 / 脳萎縮 |
研究開始時の研究の概要 |
生理学的変化である“老化”のみならず、パーキンソン病(PD)、ハンチントン病(HD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの進行性神経変性疾患はいずれも、アポトーシス(プログラム細胞死)による脳細胞の死滅が脳萎縮を招き、脳機能の低下や疾患の発症を引き起こすと考えられている。アポトーシスを抑制することが脳萎縮の抑制につながる。本研究では、老化促進モデルマウスの脳萎縮・脳機能低下に対するクレアチン誘導体の投与効果を検証し、ヒト老化対策樹立の一助とする。同時に、神経変性疾患モデル動物に対する同誘導体の投与効果の検証を行い、ヒト患者の治療につながる知見の獲得を目指す。
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研究成果の概要 |
クレアチントランスポーター(CRT)遺伝子ノックアウトマウスを対象に、3週間のサイクロクレアチン経口投与を行い、認知機能、運動機能に及ぼす影響を評価した。その結果、標的としたサイクロクレアチン量の投与はほぼ達成したものの、視覚認知機能に対する明らかな投与効果は認められなかった。その原因として考えられることは、投与期間が十分でなかった可能性である。本研究で設定した3週間では、投与期間が短く、マウス間で反応性にバラつきがみられたのではと考えられる。今後、投与期間を延長すると同時に、各群のサンプル数を増やして、サイクロクレアチンの投与効果をさらに検証する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口の高齢化に伴い患者が増加し続けているパーキンソン病、ハンチントン病等の致死性神経変性疾患は、アポトーシスによる神経脱落により発症することがわかっているものの、効果的な治療法は未だ確立されていない。そこで、今回、脳細胞内に移行しやすく、かつ生体で高い反応性を有するサイクロクレアチンを標的物質とし、その有効性を検証する動物実験を行った。しかしながら、視覚認知機能に対する投与効果を認めることはできなかった。今後、対象動物モデルや投与方法などを改善し、ヒト患者の治療法確立につながるデータ採取を目指す。
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