研究課題/領域番号 |
19H04044
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
遠藤 昌吾 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (60192514)
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研究分担者 |
柳井 修一 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60469070)
新崎 智子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 技術員 (90645855)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 加齢 / 認知機能 / 身体機能 / 注意 / フレイル / シロスタゾール / cAMP / 炎症 / 認知的フレイル / 包括的行動解析 / 老化 / 記憶 / マウス / ERK / AMP / 遺伝子改変マウス / 握力 / バイオマーカー / ホスホジエステラーぜ |
研究開始時の研究の概要 |
フレイル(虚弱)は、高齢者が「運動不足、低栄養、疾病などのストレスへの予備能力が低下し、要介護に陥りやすい状態」である。一方で、フレイルは可逆性を有することから、早期発見して自立復帰を促進することが“健康余命”延伸のために重要である。しかし、フレイルは疾病ではないこと、そして、フレイルの動物モデルが存在しないため、その発生機序の研究や予防と改善についての研究は緒についたばかりである。本研究では、加齢変化を模倣したフレイルモデル動物を確立する。このモデルを用いて認知的フレイルの分子機構を解明し、フレイルの早期発見そして介入による予防と克服をめざす。
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研究成果の概要 |
加齢に伴うオスマウスの行動変化を包括的に解析した。歩行や握力は6カ月齢付近から障害された。一方、高度の注意が必要な陳述記憶は18カ月齢付近から急激に障害され、高度の注意が不要な陳述記憶は緩やかに障害された。 加齢に伴う記憶の低下はcAMP系の機能低下であると考え、cAMPを維持するシロスタゾールを用いて記憶の改善を試みた。22カ月齢から1か月間のシロスタゾール投与は記憶を顕著に改善した。シロスタゾール投与により、脳内グルコースの取り込み増加、脳炎症マーカーの低下が観察された。老化によるcAMP系の機能低下の阻止が認知機能を維持あるいは向上させる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの老化のモデルとしてマウスが用いられているが、その月齢依存的な身体機能や認知機能は検討されてこなかった。今回、歩行機能や握力機能はかなり早い時期から低下観察されるが、認知機能は加齢がかなり進んでから障害を受けることが明らかになった。このことは、マウスの身体機能がヒトと同様であることを示しており、マウスをモデルとした結果がヒトへ外挿可能であることを示している。 さらに、この結果をもとに、加齢に伴い機能低下が観察されるcAMP系維持の介入を行い、cAMP分解酵素阻害剤が記憶の維持だけではなく、脳の活動性上昇、脳の炎症低下をもたらすことを見出した。
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