研究課題/領域番号 |
19H04053
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
竹谷 豊 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (30263825)
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研究分担者 |
増田 真志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (50754488)
山本 浩範 仁愛大学, 人間生活学部, 教授 (60314861)
大西 康太 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (80723816)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 高リン血症 / 異所性石灰化 / 慢性腎臓病 / 老化 / アルカリホスファターゼ / リン / 動脈硬化 / 小児 / リン感知機構 / リン代謝 / ビタミンD / 遺伝子多型 / エンハンサー / ビタミンD |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトでもマウスでも、乳幼児期は骨の形成を促すためにカルシウムとともに骨の成分となるリンを必要とする目的で血中リン濃度が高くなっている。この時の血中リン濃度は、成人では慢性腎臓病患者などで見られるような血管石灰化を引き起こす濃度に匹敵するにも関わらず、通常は、乳幼児期に血管石灰化などの異常は生じない。乳幼児期と成熟期を比較することで、乳幼児期に血清リンを高値に保つメカニズムと石灰化を防止するメカニズムを解明することができれば、異所性石灰化や高リン血症の予防・治療において新たな治療法開発に応用することが期待できる。
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研究成果の概要 |
体内のリン濃度は一定になるようにリン代謝調節ホルモンなどの作用でその恒常性が維持されている。このリン濃度は、乳幼児期には高く、成長するに従って低下する。本研究では、リン濃度のセットポイントを決定する因子を同定するとともに成長期の異所性石灰化抑制機構を明らかにすることを目的とした。その結果、リン濃度を決定する新たな調節因子として肝臓における組織非特異的アルカリホスファターゼを見出した。また成長期における異所性石灰化抑制因子の同定を試みたところ、血清fetuin-Aおよび血管の組織非特異的アルカリホスファターゼが成長期の異所性石灰化抑制の重要な因子であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血中リン濃度は、乳幼児期には成人の2倍程度高く、成長するに従って低下する。この乳幼児期のリン濃度は、成人であれば高リン血症とされ、血管などに異所性石灰化を引き起こすには十分な濃度であるにもかかわらず、乳幼児期にはそのような異所性石灰化は生じない。異所性石灰化は老化関連病変の1つであり、慢性腎臓病や糖尿病などの多くの生活習慣病においてみられ、動脈硬化などを引き起こし、生命予後を規定する重要な因子である。本研究成果は、老化様病変である異所性石灰化の新たな予防法・治療法を開発するための基礎的成果である。
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