研究課題/領域番号 |
19H04057
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
辻田 忠志 佐賀大学, 農学部, 講師 (20622046)
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研究分担者 |
水沼 正樹 広島大学, 統合生命科学研究科(先), 教授 (10343295)
山本 雄広 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50383774)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | 老化 / 転写因子 / ポリアミン / 代謝 / Nrf1/2 / アミノ酸代謝 / 酸化ストレス / Nrf1 / ERストレス / 代謝異常 / ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
栄養需要と供給のインバランスは老化や肥満の原因となり、同時に全身的なストレスを誘発する。研究代表者は、環境応答転写因子Nrf1によって活性酸素種や小胞体ストレスなどに対する応答能を調節することで、加齢や肥満が解消されることを複合遺伝子改変マウスで見出した。本研究は、Nrf1の有無で、老化や肥満モデル、それぞれの表現系解消に作用した分子実態を同定し、新たな老化や肥満介入方策を立案する基礎的研究である。同定した作動分子は、老化や肥満解析で実績がある線虫およびゼブラフィッシュを活用して老化や肥満が改善されたかについて遺伝学的に評価し、将来的化合物にを得ることで老化や肥満に対する補正戦略を提唱する。
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研究成果の概要 |
老化を引き起こす活性酸素種を無毒化する抗酸化酵素群は、抗酸化応答配列に結合するNrf転写因子群により発現が制御される。この一群の中で、Nrf1には過剰な抗酸化応答を抑制する。研究代表者は老齢マウスや老化モデルマウス肝において、Nrf1タンパク質量がすることを見出したことから、本研究では、早期老化モデルであるKlotho欠失マウスと加齢マウスとの比較解析データとNrf1欠失マウスとの共通項から、老化によって変動する生体物質代謝経路として、ポリアミンとステロイド代謝系を明らかとし、これらが実際Nrf1で制御されることと、これらの遺伝子変動による加齢現象を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老化のイベントは多岐にわたり、何が引き金になるのかは不明な点が多い中で、今回Nrf1タンパク質の発現低下が、老化の引き金の一端を担っていることを明確にできた点は大きい。この現象は、マウス個体で得られた成果であることから、ヒトへの外挿可能性も高い。さらにNrf1が制御する代謝経路についても、数種見いだせたので、このタンパク質成分の制御が老化抑制になるのか、今後遺伝子改変動物の作出を通して検証を進め、将来的には、老化を抑制する食品成分や低分子化合物の探索を可能とする情報を提供できた点で学術的に貢献した。
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