研究課題/領域番号 |
19H04061
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
浜岡 隆文 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70266518)
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研究分担者 |
脇 裕典 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (00466765)
杉本 昌弘 東京医科大学, 医学部, 教授 (30458963)
中山 一大 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90433581)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | 褐色脂肪組織 / 血液代謝産物測定 / 白色脂肪組織 / 筋力トレーニング / 分岐鎖アミノ酸 / 血中アミノ酸濃度 / 血中分岐鎖アミノ酸濃度 / 一塩基多型 / 運動 / 内臓脂肪面積 / 近赤外分光法 / 近赤外時間分解分光法 / 寒冷 / 運動トレーニング / 褐色脂肪 / 白色脂肪 / 寒冷負荷 |
研究開始時の研究の概要 |
褐色脂肪組織はヒト成人でも確認され,褐色脂肪組織に関連する非震え熱産生や食事誘発性熱産生の増加は肥満対策のターゲットの一つである。一方,白色脂肪組織の活性化(褐色化)も重要とされてきた。本研究では,幅広い年代において,時間分解近赤外分光法(TRS)を用いた褐色脂肪組織・白色脂肪密度を測定し,その個人差に関する遺伝・環境要因について検討する。
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研究成果の概要 |
褐色脂肪組織に関連するエネルギー消費の増加は肥満予防に有用とされる。本研究では、1)時間分解近赤外分光法を用いた褐色脂肪組織密度(鎖骨上窩のヘモグロビン濃度)と血中アミノ酸濃度(特に分岐鎖アミノ酸濃度)が男女とも関連し、加えて、男性では血中男性ホルモンが関連した。2)腹部皮下脂肪のヘモグロビン濃度は、白色脂肪の血管密度を反映し、その値は生活習慣病のリスクである全身の体脂肪や内臓脂肪面積と負の相関を示した。3)全身7種類の筋力トレーニングを冬期に週2回、10週間行うと、BAT密度は変化しなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
褐色脂肪と白色脂肪の代謝活性の評価法が確立すれば、褐色脂肪や白色脂肪の活性化をもたらす介入をヒトにおいて網羅的に検索できると考えられる。本研究では、時間分解近赤外分光法を用いれば、非侵襲的に褐色脂肪と白色脂肪の代謝活性が評価できることを示し、血中の代謝産物(アミノ酸や男性ホルモン)が褐色脂肪組織密度に深く関連することを確認した。なお、褐色脂肪組織密度を増加させる筋力トレーニングについては、今後とも検討を続ける。これらの成果は、代替医療を含めた幅広い生活習慣病予防・治療策の確立に貢献できると考えられる。
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