研究課題/領域番号 |
19H04080
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60040:計算機システム関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
戸川 望 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30298161)
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研究分担者 |
木村 晋二 早稲田大学, 理工学術院(情報生産システム研究科・センター), 教授 (20183303)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | ハードウェアトロイ / 機械学習 / レジスタトランスファレベル / ゲートレベル / 設計データ / ネットリスト / 識別器最適化 |
研究開始時の研究の概要 |
現在,集積回路設計・製造は低コスト化のため積極的に外注が利用され,外部の悪意ある設計・製造者により悪意ある回路を故意に侵入する「ハードウェアトロイ」が現実的な脅威として指摘されている.特に集積回路設計データに挿入されたハードウェアトロイは,軽微な設計データ改変で重大な事象を引き起こす可能性がある.本研究では,こ集積回路設計データ中のハードウェアトロイの各種特徴量を積極的に学習することにより,既知・未知のハードウェアトロイを検知する技術を確立する.ハードウェアトロイの危険性がないセキュア集積回路チップの実現に寄与する.
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研究成果の概要 |
現在,集積回路設計・製造は低コスト化のため積極的に外注が利用され,外部の悪意ある設計・製造者により悪意ある回路を故意に侵入する「ハードウェアトロイ」が現実的な脅威として指摘されている.特に集積回路設計データに挿入されたハードウェアトロイは,軽微な設計データ改変で重大な事象を引き起こす可能性がある.ハードウェアトロイはその対策技術が開発されると,それを回避するハードウェアトロイが開発される「いたちごっこ」が続いているのが現状である.本研究では,集積回路設計データ中のハードウェアトロイの各種特徴量を積極的に学習することにより,既知・未知のハードウェアトロイを検知する技術を確立した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IoT機器の心臓部は集積回路によって構成されるが,現在の集積回路の開発プロセスは設計・製造コストを削減するため,積極的に外注を利用している.一方,集積回路のサプライチェーンは危険にさらされており,悪意ある設計者・製造者によって,悪意ある回路,すなわちハードウェアトロイの挿入が容易に実現され得る.国家安全,医療,宇宙航空などの分野で使用されるIoT機器にハードウェアトロイが含まれれば大きな危機を招くことになる. 本研究成果は,上記の問題に対して一定の答えを与えるものであり,ハードウェアトロイの危険性がないセキュア集積回路チップの実現により安全安心なIoT機器の構築に大きく寄与するものと考える.
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