研究課題/領域番号 |
19H04088
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60050:ソフトウェア関連
|
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
日高 宗一郎 法政大学, 情報科学部, 教授 (70321578)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 双方向変換 / 漸進的双方向化 / データ変換 / 操作変換 / 競合解決 / スパン合成 / 余スパン合成 |
研究開始時の研究の概要 |
双方向変換は、情報システムにおける重要な操作であるデータ変換において、その変換をこえて双方向に更新を伝搬させるものである。伝搬の正しさを意味するwell-behavedness で特徴づけられるが、制限が強過ぎる場合もあり、同様に、既存の単方向変換全般を双方向化することは容易ではない。本研究は、双方向変換の柔軟な利用方法の開拓により、情報システムの漸進的頑強化を行なう。具体的には、単方向変換を段階的に双方向化していく方式を開拓する。これまで提案してきた、言語に内在する加法性を利用した部分的双方向化の成果を踏まえ、ソフトウェア工学分野で個別に双方向化が進められている手法などから手掛ける。
|
研究成果の概要 |
双方向変換は、情報システムにおける重要な操作であるデータ変換において、その変換をこえて双方向に更新を伝播させるものである。既存の単方向変換全般を直ちに双方向化することは容易ではない。本研究は、双方向変換の柔軟な利用方法の開拓により、情報システムの漸進的頑強化を行なうことを目的とし、単方向変換を段階的に双方向化していく方式を開拓した。具体的には、継続研究中の単方向変換の双方向変換への部分翻訳に基づく漸進的双方向化における適用条件・手法の明確化、複製を伴う弱いラウンドトリップ性のある双方向変換における逆方向変換のアボートの緩和、単方向変換と双方向変換の合成の代数の構築をおこなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、双方向変換におけるラウンドトリップ性のような頑強性の指標となる振舞の良さが情報システムに非侵襲な形で除々に浸透していく枠組の構築、つまり、情報システムを頑強な方向へ無理なく改善していく枠組の構築に資する。双方向変換の漸進的な導入をアドホックではなく系統的に行なう理論的枠組として、漸進的な双方向化が可能となる条件を、特に変換を多数用いている一般の情報システムにおいて、変換の合成パターンを網羅した上で、単方向変換を漸進的に双方向変換に置き換えていく状況で明確にした。
|