研究課題/領域番号 |
19H04101
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
佐藤 文明 東邦大学, 理学部, 教授 (40273164)
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研究分担者 |
金岡 晃 東邦大学, 理学部, 准教授 (00455924)
白鳥 則郎 中央大学, 研究開発機構, 機構教授 (60111316)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | エッジコンピューティング / IoT / 負荷分散 / 秘密計算 / 分散処理 / IoTプラットフォーム / 秘密分散 / ゲーム理論 |
研究開始時の研究の概要 |
IoTサービスにおいてリアルタイム性が必要とされるサービスでは、センサ等の端末に近い位置でデータを処理するエッジコンピューティングが注目されている。また、エッジサーバの負荷の集中に対応したエッジ間連携が提案されている。しかし、既存のエッジ間連携では情報漏洩リスクが解消できない、クラウドとエッジ間の役割の固定化、プロバイダをまたがるエッジの負荷分散ができないといった喫緊の課題がある。本研究では、プロバイダをまたがる多数(数万台規模)のエッジノードから適切なエッジを選択し、秘密情報を漏洩することなく適切に配分し、同時に負荷分散を実現する超高信頼IoTプラットフォームを確立する。
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研究成果の概要 |
本研究では、エッジコンピューティングにおいて高い信頼性と安全性を提供することで、超高信頼型IoTプラットフォームを形成することができた。本研究の特徴は、秘密計算をエッジ・クラウド間で分散することができ、セキュリティ的に安全な状態でIoTシステムや分散システムを構築できることである。本研究では、クラウドとエッジの負荷状況に応じて役割分担をすることで動的に負荷を分散できた。また、IoTシステムの例として、電動車いすの自動運転制御や、車両前方画像の認識による危険車両検知・アラートシステムの構築などに適用できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、近年普及しつつあるクラウドを用いたIoTシステム開発において、遅延や負荷の集中の問題を解決するための研究である。この問題を解決するため、エッジとクラウドを連携させ、適切に役割分担や負荷分散をする方法の研究を実施した。また、複数のエッジやクラウドを活用するため、データの流出を考慮して、秘密計算を使ってデータを扱う方法の研究を行っていることが、この研究の特徴である。秘密計算を使った機械学習の研究により、データ流出に強い機械学習システムの構築が可能となっている。これらの成果は、クラウド・エッジ連携システム上のIoTシステム開発にとって重要な成果である。
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