研究課題/領域番号 |
19H04149
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鳴海 拓志 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (70614353)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | Redirected walking / 歩容 / 評価指標 / バーチャルリアリティ / 空間知覚 / Redirected Walking |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,空間知覚をユーザに悟られない範囲で操作することで狭い実空間でも広大なバーチャルリアリティ(VR)空間での歩行移動体験を可能にするRedirected Walking(RDW)技術について,歩容解析に基づく効果の客観評価指標を確立するとともに,効果の個人差の要因を解明することである.これらを元に,ユーザに与えているRDWの効果をオンラインで解析しながらリアルタイムにパラメータを調整し,ユーザごとに最適化されたRDWを実現可能なRDW制御器を実現する.
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研究成果の概要 |
本研究では,狭い実空間でも広大なVR空間での歩行移動体験を可能にするリダイレクテッドウォーキング(RDW)技術について,効果の客観評価指標確立と効果の個人差の要因の解明に取り組んだ上で,ユーザ最適化されたRDWの実現に取り組んだ.RDWの効果の評価指標としては頭部動揺の標準偏差の計測が推定精度と測定の容易さのバランスの観点から有用であることを示した.個人差については青年・成人感覚プロファイルにおける感覚処理特性のうち感覚過敏・感覚回避傾向がRDWによる操作に気付きやすくすることを示した.こうした知見に基づいて,RDWの効果の個人差を低減する複数の手法を提案し,その有効性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
狭い実空間でも広大なバーチャルリアリティ(VR)空間での歩行移動体験を可能にするリダイレクテッドウォーキング(RDW)技術は,教育・訓練からエンターテインメント等幅広い分野においてVRの没入感や効果を向上させることが期待されているものの,効果の個人差が大きいために大規模な実用はなされていない.本研究の成果はこうした個人差の影響を低減させ,多くの人に有効なRDWを実現したことで,今後さまざまな分野で広い空間を動き回って体験するVRが活用されていく基盤として活用されることが期待される.
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