研究課題/領域番号 |
19H04175
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
越村 三幸 九州大学, システム情報科学研究院, 助教 (30274492)
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研究分担者 |
藤田 博 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (70284552)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 組合せ最適化 / 極小修正集合 / クリーク分割問題 / 実時間スケジューリング / 自動倉庫のスケジューリング / Robust MaxSAT / スケジューリング / 提携構造形成問題 / SAT解法 / SATオラクル / 推移律のSAT符号化 / 極小修正集合の列挙問題 / 擬似ブール制約 / Minimal Correction Set |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではSATオラクル解法の性能向上を目指し、オラクル間の連携や探索ヒューリスティックスなどの技術課題を洗い出し、その解決を図る。また、いくつかの応用問題を通して、その効果を実証する。このため、「SAT/MaxSAT/PBソルバーの開発」、「極小修正集合の列挙」、「MaxSAT/PBソルバーの応用開発」の研究を進める。最後の応用開発では、実時間スケジューリング、提携構造形成問題などに取り組む。
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研究成果の概要 |
SATソルバー呼び出しをNPオラクルのように用いるSATオラクル解法を利用し、次のような(1)から(4)の応用問題の解法の探求を行なった。(1)極小修正集合の列挙、(2)クリーク分割問題、(3)実時間スケジューリング、(4)自動倉庫の垂直搬送機のスケジューリング。 (1)では、単位ソフト節を多く含むような問題については従来手法より優れていることが確かめられた。(2)では、制約数を削減する手法を考案し、その正しさを証明するとともに、削減率についても理論的な見積もりを与えた。(3)では、従来の手法に比べ、処理時間を格段に短縮することに成功した。(4)では、実機の搬送能力の向上に寄与することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)から(4)のいずれも手法でも有効性が確認できた。これは、SATオラクル解法の能力の高さを示している。特に、(2)は推移律というかなり一般的な制約についてその数の削減手法を提案しており、その恩恵を享受できる適用分野は広く学術的意義は高い。 (4)で用いられているのは、SAT分野の基礎的な符号化技術ではあるが、物流分野の重要な技術的課題である自動倉庫の高速化と省スペース化に貢献する成果であり、社会的意義は大きい。
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