研究課題/領域番号 |
19H04178
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61040:ソフトコンピューティング関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
舘野 高 北海道大学, 情報科学研究院, 教授 (00314401)
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研究分担者 |
神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 磁気刺激 / 脳活動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では,低侵襲的な経頭蓋の磁気刺激法を開発するため,空間局在性に優れ,脳活動を誘発するために十分な誘導電場の強度をもつ多配列のマイクロコイル装置を開発する.また,モデル動物を用い,その磁気刺激法における神経活動の誘発メカニズムを解明し,装置の有効性を実験的に評価する.これにより,脳疾患の効果的な治療に応用が可能な装置のプロトタイプとそれを用いた治療プロトコルを開発し,磁気薬学に向けた基盤技術を確立する.
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研究成果の概要 |
本研究では低侵襲的に中枢神経系を局所的に磁気刺激して,体内臓器や末梢系効果器に神経信号を正確に送信し,体内合成物質を効果的に放出させる新技術の開発を目指した.そのため,モデル動物の実験用として従来の磁気刺激コイルよりも小型で高効率のコイルを開発した.特に,刺激デバイスとして,ミリサイズからマイクロサイズのコイルを微細加工技術など利用して製作した.また,それらのコイルを用いた磁気刺激で脳内誘発応答の有無を動物実験によって評価した.その結果,当初の設計に沿った磁気刺激デバイスを得ることが可能となった.本研究の結果は,将来的に空間局在性に優れたヒトへの磁気刺激装置の応用開発に寄与するものと思われる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の最終的な狙いは,脳疾患の治療や体内合成物質を効果的に放出させる脳刺激法に関する新技術の開発である.本研究課題の実施によって,空間的な刺激局所性を実現するコイルの製作に目処が立った.今後は,さらに空間局在性を向上させると共に,深部到達性を向上させる磁気刺激デバイス構成の開発を行いたいと考えている.将来的には,体内生産物質を効果的に利用する新分野の創成に寄与することが目標である.
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